『あすなろう』
翌檜〔アスナロ〕の木を有名にしたのは
井上靖氏の「あすなろ物語」だという。
主人公、
鮎太が密かに思いを寄せていた未亡人に、
「あすは檜になろう、あすは檜になろうと
一生懸命考えている木よ。
でも、永久に檜にはなれないんだって!
それであすなろって言うのよ」と言われ、
さらに
「だって、貴方は翌檜でさえもないじゃありませんか。
翌檜は、一生懸命に明日は檜になろうと思っているでしょう?
貴方は何になろうとも思っていらっしゃらない、」と言われる
この最後の言葉が「あすなろ物語」の主題なのであろう。
人は自分の考え方により、たえず成長していく。
その成長期に自分をただの木にしてしまうか、
翌檜にするか、
また、檜にするかは自分自身なのである。
”なろう”
”なろう”
なろうのタネを蒔きましょう。
なるたけ 広い原っぱの
お日さまあたる原っぱに、
なろうのタネを蒔きました。
なろうの芽がむくむくと
ちいさなカラダを起こしても、
ときにはヒトに草刈りで
傷つきケガをするときも
ときにはヒトに毒薬で
傷つき涙するときも
耐えて忍んで待ちましょう。
信じて大きく育てましょう。
花の咲く日を信じましょう。
カンカン日照りのときもあり
しとしと冷たい雨の日も、
ヒューヒュー恐ろし風の日も
カチカチしばれる雪の日も
みぃんなみんな 吾のため
グッと、歯を食いしばり、
つよい、つよい、根をのばし、
”なろう”の木を育てましょう。
なった、あなたの花を見に
なった、あなたの聲を聞き
なった、あなたの嬉し涙を
ともに待ってるヒトがいる。
”なろう”
”なろう”
あすなろう~
”なろう”
”なろう”
あすなろう~
あしたは、
小説家になろう~♪