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初めての仕事5

夕焼けが辺りを照らす頃、僕は車の前へと辿り着いた。

僕の顔を確認すると、銀華さんはドアのロックを解除して中に招き入れた。


僕は銀華さんの前に、戦利品を差し出した。

車の中に血の匂いが充満する。



「なるほど、首を持ってきたわけか。」



ソレを見た銀華さんは、口元を歪めて笑った。

まるで、少々意外だが面白いと言いたそうな顔だ。



「どうでしょうか?」


「うむ、文句なしの合格だ。」



どうやら満点という事らしい。

これでとりあえずは、僕達の身の安全は保障された。

レイは相変わらず、眠ったままであった。



「そういえばお前、”魔銃(まがん)”を早速使ったな?」


「”魔銃(まがん)”?」



そう尋ねると、銀華さんは僕のポケットをつついた。


あぁ、これの事か。

僕はポケットから魔銃(まがん)と呼ばれた武器を取り出す。



「これ凄いですよね、びっくりしました。」


「気に入ってくれて嬉しいよ。 ソイツの扱い方はこれからたっぷり教えてやるさ。」



そうか、コイツは魔銃(まがん)というのか。

僕は綺麗な銀色のボディを眺める。

一瞬で相手の命を刈り取る武器。

これがあれば、燃費の悪い自身の魔法を酷使する必要もない。



「そうだ、一番大事な事を言い忘れていたな。」


「なんですか?」


「その魔銃(まがん)の名は――”フェンリル”だ。」


魔銃(まがん)・フェンリル……」



僕は、その名を繰り返し読み上げた。

魔銃(まがん)・フェンリル~

銀華が作り出した魔銃(まがん)

コルト・アナコンダをベースに魔術的改良が施されている。

.44マグナム弾を使用、全長310mm、有効射程60m程度。

作動方式はシングルアクション式だが、葉助が使い手になってからは独自の改良でダブルアクション式に変更された。

大型の弾薬を使用しているだけあってその威力は高く、より強力な魔法を込める事が可能である。

フェンリルの名の由来は、銀華が昔読んだ本に登場する狼の名らしい。

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