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その男の真意1

「誠先輩……」



健司と誠は互いを睨みつけ、微動だにしない。



「いつから、気づいていた?」



そう誠が問いかける。

健司は、さも当然だと言わんばかりに口元を吊り上げた。



「所々で怪しい行動があったからな。、特にさっきのが。」



そう言って誠を指差す。



「お前あの時、葉助を助けようとしたんじゃなくて、二人まとめて殺そうとしただろ。」



そう、レイと葉助の戦いを止めたあの一撃は、二人諸共始末するための一撃だったのか。

あれはレイが葉助をかばったからこそ助かったのだ。



「ククッ、お前は予想以上に優秀だったよ!」



誠が腹を抱えて笑い出す。



「馬鹿だが実力はあると思っていたが、想像以上に頭が回るようだ。」



”お前はいい素体になるよ”



そう笑いながら、誠は健司に言い放った。



「誰が素直に言う事きくかよ!」



”サンダーボルトⅡ!”



それと同時に誠に向かって電撃を放つ。



”マジックシールドⅢ”



誠はそれを涼しい顔で打ち消した。



「ちっ……」



そんな事は分かっていた。

一度も勝てなかった相手。

村田健司という人物の憧れの存在。



だが――今は勝たなければならない!



”フレイムタワーⅢ!”



大きな火柱が噴出す。

誠は軽々と後方へと飛び退き、それを避けた


正直どう攻めればいいか分からなかった。

葉助を逃がすという意味では、消費を抑え時間を稼ぐだけでいい。


だが俺は、村田健司が求めるのは――



「へへっ。」


「何を笑っている?」



自然と笑みが零れた。



”俺はあの人に勝ちたかった”



『お前の戦い方、俺は好きだぞ?』



あの人は、そう言って俺を褒めた。


あの人は雲の上の人だ。

成績は学園トップ。

容姿も性格も完璧。


なんでこんな人が俺達の相手をしてくれているのか不思議だった。

多分弟の友達だからってだけだろうけど、それでも!



『お前の戦い方、俺は好きだぞ?』



俺の攻撃だけのスタイルをそう褒めた。

だから俺は決めた。


このままのスタイルで強くなろうと。

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