↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/144

変貌した学び舎1

夢を見ていた。


それはぼんやりとしていて、目覚める頃には忘れてしまう儚い夢。



繰り返される毎日。

繰り返される映像。



夢だと思っていた。


それは紛れも無い現実で、今までが夢だったと思い知らされる。



嘆きの木霊する町。

繰り返される惨劇。



あの日の記憶を再生する。

あの日の涙を思い出す。



真実は暗闇の中で息を潜め、全ては胸の中に仕舞い込む。



例え誰に理解されずとも、最愛の人に理解されずとも……



――私はその道を進む。



―――


――


―



見慣れた校舎。

仲間と共に笑い、泣き、苦楽を共にした校舎……


しかしそれは異様な姿へと変貌し、僕達に立ち塞がっている。

例えるならば要塞。

進入を拒む壁。


まるで、今までの僕達を否定しているようにも感じる。

もう、僕達の知っている校舎ではないのだ。



「黒島はおそらくこの中。 多分レイもここに……」



レイは間違いなくここにいる。

レイの目的もまた、黒島なのだから。



3人で校門をくぐる。

しかし、何か起こるわけでもなく辺りは静寂を保っている。

レイの対処に追われているのか、または……



「なぁ葉助、3人に分かれて探索しないか?」



急に、健司がそんな提案をする。


この状況での単独行動は明らかに危険だ。

しかし……



「――わかった。」



僕はその意見に賛成する。

いや、僕の中の何かが信用しろと言っている。

彼への絶対的信頼。

きっと何か考えがあることなのだ。



「そうだな、確かに危険ではるが、その方が早いだろう。」



兄さんも納得した。



「なら合流地点は、5階の俺達の教室にしよう。」



互いに頷き合い、それぞれの方向に走り出す。



「葉助!」



健司に呼ばれ振り向く。



「勝つぞ!」


「あぁ!」



健司が、いつもよりも大きく感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。