夢から覚めて2
いつもより早く目覚めた僕は、身支度を済ませ出かけようとしていた。
玄関から出ようとすると寮母さんとすれ違った。
「珍しいわね。」
そう言って笑った。
その笑顔に見送られながら寮を出る。
そう、ある人物との待ち合わせのためだ。
―――
――
―
いつもと同じ通学路を歩いていく。
歩き慣れた道。
いつも3人で歩いた道。
その道を今は一人で歩いている……
学校の近くの公園で歩みを止める。
「来たか」
そこにレイが立っていた。
「呼び出した本人が遅刻してどうする?」
そう言って笑っている。
「おかしいな、まだ約束の時間より10分早いけど。」
僕は腕時計を見ながらそう答えた。
「それよりも、話があるんだろ?」
こちらにレイが歩み寄ってくる。
そう、そのために僕は来たんだ。
「レイ――君は何者なんだい?」
――ピタリ
レイの歩みが止まる。
「どういう意味だ?」
レイの表情が強張る。
「そのままの意味だよ。」
僕はずっと疑問に思っていたんだ。
彼の存在が……
異例の転校、ずば抜けたセンスと魔力、そして……
”この前の島での一件だ”
ずっと僕の中でひっかかっていた。
”何故、レイはあの場に間に合ったのかと”
ありえないはずだ。
お互い見知らぬ土地。
しかも、突然僕はいなくなったのだ。
あんなタイミングで現れるわけがない。
だとすれば……
――彼は最初からあの場所を知っていた。
「一つだけ聞かせて欲しい。」
そうレイが尋ねた。
僕はうなずいて続きを促した。
「お前は、真実を知る覚悟があるか?」




