文化祭?3
僕は……
―――
――
―
思考にノイズが走る。
何か見覚えが……
――が―――のか。
「葉助?」
「ちょっと見てくるよ。」
そう言って僕は二人に近づいた。
――
―
――視界が歪んでいる。
まるで魔法が解けるような。
まるで世界が終わるような。
まるで……
メイド服の人物がこちらを振り向く。
顔が歪んで見えない。
「お前は……」
「お前が……」
あぁ、そうか……
君が――
―――
――
―
――最近よく夢を見る。
”とても長い夢だった。”
いつからだろうか?
とても曖昧で、宙に浮いているような浮遊感。
それでも意識ははっきりしていて、なんとも不思議な夢だ。
”それも、もう終わりだ。”
もちろんそれを誰かに相談した事はない、する必要もない。
だってこれは夢なのだから。
目覚めれば終わってしまう儚いものだから。
――ダカラ、意味ハナイ
―――
――
―
文化祭当日、珍しく僕は寝坊した。
”そこからまず間違っていた。”
健司とレイは既に学校に向かってしまったようだ。
起こしてくれればよかったのに。
「違う、だって僕は……」
――文化祭には向かってないのだから。
―――
――
―
薄暗い部屋の中で二人の男が密談を交わしている。
一人は椅子にもたれかかり、もう一人はその正面に立っている。
「――ようやくだ。」
椅子に腰掛けた男の声は歓喜に震えている。
その眼差しは、ココではない何処かを見ている。
「では、最終フェイズに?」
男がそう尋ねると、椅子に腰掛けた男は頷いた。
「Rシリーズの数も揃った。 日取りは……学園の文化祭としよう。」
唇の端を吊り上げて笑う。
全てが順調、多少のイレギュラーが発生したが問題はない。
自信に満ちた顔で男を見る。
「それとだ……」
”7番は処理しておけ”
「――御意」




