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不吉な予感1
二人で見上げる空。
どこまでも広がるかのような夜空。
いつかした約束。
”一緒に星を眺めようと”
今こうして寄り添う二人。
――違う
”――誰かがこの世界をを望んだのかもな”
違う、この言葉は。
そう、確か……
でもそれは――
”でも俺は――この世界が嫌いだよ。”
――暗転
全て壊れてしまえばいいんだ。
――こんな世界壊れてしまえ。
それは憎悪。
それは憎しみ。
それは悲しみ。
それは絶望。
あらゆる感情が、俺を、僕を、私を蝕む。
感情の奔流に流され、自己が消えていく。
ワタシハダレ……?
――ワレワ
違う……
コレは違う……!
「っは!」
胸が苦しい。
全身を締め付けられるような息苦しさを感じる。
寝具は汗でびっしょりと濡れている。
しかし、原因はまったく思い出せない。
何か悪いものを見ていたような不安感だけだった。




