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探索開始2
とりあえずどうするべきなのか……
A:謝る。
B:なだめる。
C:寝る
――プランCで行こうか。
再びに布団の中に潜ろうとしたが……
がしっと腕を捕まれてしまった。
「寝るな!」
「いや、その……」
「行くぞ。」
有無を言わさず連行されてしまった。
「やっと来たか、遅いぞ?」
「……」
「どうしたんだ?」
僕とレイの沈黙に困惑する健司。
軽く頭を掻き少し考え込むように俯く。
「まぁなんだ、行こうぜ?」
探索を始めて10分、相変わらず重い空気が流れていた。
「……」
「……」
僕とレイはお互い距離を離し、顔を合わせないように歩いていた。
その様子を見て健司はどうしていいかわからず、頭を掻いたり、ぅーと唸ったりしている。
明かりの消えている寮内を彷徨い歩く3人。
手元にある懐中電灯のみが先を照らす命綱だ。




