幽霊事件2
「で、その幽霊がこの寮に出るって?」
「そうなんだよ、夜中の2時になると出るらしい。」
なんともお決まりのパターンだ。
「で、続きは?」
「いや、これだけだが?」
「――えっ?」
それだけ?
怖い話ってのはそこから発展していくもんじゃ?
「それだけだぜ!」
「――あっそ。」
席から立ち上がり教室から出ようとする。
「おいおい待てよ! 今日そいつを見に行こうぜ!」
「へっ?」
あまりにも非現実的な提案に間の抜けた声が漏れてしまう。
「だからさ、俺達でその幽霊を捕まえようぜ!」
「いや、無理でしょ?」
「そんなのやってみなきゃわかんないだろ!」
これ以上は突っ込めないと判断し、レイに話を振ってみることにした。
「レイはどう思う?」
「――面白そうだな。」
レイはニヤリとしてそう答えた。
あぁ、これはやられたな。
どうやら最初から決定事項だったらしい。
「そこまで言うからには作戦はあるんだよね……?」
二人の目論見にまんまと嵌ったわけだが。
そこまで言うからにはきっと何か考えがあるんだろう。
まさかあのレイが考え無しに言い出すなんて事は――
「無いぞ?」
「……」
この状況、どうすればいいのだろう。
頭を抱えてその場にうずくまりたかった。
むしろ穴があったら入りたい。
「まぁそういうわけで、2時に捜索開始な!」
あぁ、無視してゆっくり眠りたい……
誰かこの二人を止めてくれ。
こうして無理矢理幽霊探索へと駆り出される事となった。
~エーテル器官~
心臓の一部にある器官。
この器官から魔源が生成される。
生成される魔源には火・水・雷・風の4属性存在し、それに適した魔法を行使する事が出来る。
人や世界にによっては1属性のみ、2属性のみ生成する場合や、そもそも魔源を生成出来ないといったエーテル器官の個人差も見られる場合がある。
ちなみに光と闇の魔法は2属性の魔源を組み合わせて使う複合魔法である。




