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実技試験3
「こいつは犬っころのお出ましだぜ。」
現れたのは3匹の狼のような生き物。
ウルフと呼ばれる化け物。
外でもよく現れる最下級の化け物である。
「なるべく魔源の消費は抑えておきたいね。」
そう言って僕は詠唱を始める。
”ウィンドカッターⅠ!”
風の真空波が3匹のウルフを襲う。
「レイよろしく!」
一瞬驚いたような表情を見せるが、すぐに行動に移した。
”ファイヤーウォールⅡ!”
炎の柱がウルフ達を焼き尽くす。
やがてウルフ達は光の粉を撒き散らして消滅した。
「合わせるにしても唐突すぎるぞ。」
「ごめんごめん、でも信じてたよ。」
などと都合の良い事を言っているわけだが。
大丈夫だろうと踏んでの行動だった。
「さっさと行こうぜ? 時間ももったいないしな。」
そう言って健司が先導を切って前へと進んでいく。
お前はもう少し頭を使ってくれ……
「行こう。」
僕とレイもその後に続いた。
~境界線~
世界同士を繋ぐレールのようなもの。
境界線によって世界は全て横繋ぎとなっていると言われており、本来ならば誰でも移動可能である。
しかし、時空龍達がそれを禁忌として禁止しているため、現在では境界線を越える者は時空龍達以外ほぼいない。
尚、それぞれの世界への境界線の長さの概念は存在している模様。




