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新天地へ1

「どうやら既に3賢者を倒したようね。」


「来るのが遅すぎますよ。」



敵を撃退したというのに、銀華さんの表情は硬いままだった。

まだ何かあるというのだろうか?



「銀華、あとはわしが説明する。」



そう言って、レイに”カスパ先生”と呼ばれた男が歩みでた。

カスパ――カスパ・ラグナールの事だろうか?

だとしたら3賢者の一人だ、敵ではないのか?



「……」


「君が警戒するのはもっともな話だ、わしも3賢者の一人だからのう。」



しかし、銀華さんの判断ならば大丈夫という事なのだろう。

部下の俺は命令に従うだけだ。



「わしがここに来た理由は一つ、ある情報を伝えるためじゃ。」


「情報?」


「そう、今この場所を目指して時空龍の大群が向かって来ておる。」


「なんだって?」



銀華さんのあの顔の意味はこれか……

1体でもとんでもない化け物が大群か、想像もしたくないな。



「そういうわけだ葉助、お前はレイを連れてここから逃げろ。」


「何を言ってるんです?」



銀華さんの表情は変わらない。

本気で言っているんだろうか?



「皆で逃げればいいじゃないですか! なんでわざわざ――」


「聞け!」


「っ!」



言葉を途中で遮られる。



「奴らの目的は、おそらく私だ。 自分達のトップを殺された復讐だろうよ。」


「……」


「だからな、その怒りの受け皿が必要なんだ。 それに適しているのがこの私だ。」



あぁ、そうか。 この人はここで死ぬ気なんだ。

全てを終えて、先に意味はないと。 そう判断したからこその選択なのだ。



「分かったなら命令を復唱しろ!」


「俺は――」



ゴツン――と鈍い音が響いた。


晧月さんだ。 あの人が銀華さんを殴ったのだ。



「最初で最後です。 無礼をお許し下さい。」


「晧月、どういうつもりだ?」



唇の血を拭い、銀華さんが立ち上がる。

その瞳は晧月さんを睨んでいた。

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