ペ=A dream comes true
久しぶりの投稿です。
あっという間に暖かくから、暑くなりましたね、に変わってしまいました。
寒い寒い冬の面影なんて何処にもありません。
秋や冬も大好きなのですが、やっぱりこの季節は過ごしやすいですね。
この季節は、暖房も冷房もいらずに、自然の空気で過ごせる事を楽しんでます。
でも朝方は少し冷たいので皆様風邪に気を付けて下さいね。
お昼に目が覚めた。
「おはよう、まりもちゃん!」
毎朝、まりもに声をかけるようになっていた。
携帯の着信音が鳴り響いた。母さんだーーーー。
母からの着信記録が毎日入っていたが、家出同然だったので、かけなおすことは1度もしていなかった。
ただ、LINEでは元気だと報告していた。
そろそろ電話に出ないと捜索願いが出されそうだったので、勇気をだして鳴り響く携帯をとった。
「もしもし、母さん・・・」
「瑠菜!・・・元気なの?やっと声が聞けたわ。何しよん!電話にも出んけん心配したやろ!!」
「・・・・・・う、うん」
叱られて当たり前よねーーーーー
「あんね、母さんも父さんも、とにかくみんなね、怒ってないけんいつでも帰ってきいや。無理したらいかんよ。ほんでね、住所くらい教えや、何かあってもすぐ行ってあげれんやろ」
「う、うん・・・・・わかった」
別に悲しくはなかったけど涙が出た。
頬に涙の雫が何度も伝い、流れた。泣いてることがわからないようにするのが大変だった。
「ごめんね・・・・・言っとくわ。書くものある?」
「ええよ、言うて」
「池袋豊島区〇〇〇〇よ。ーーーーー母さん、ごめんね」
「・・・・ほんま、元気で良かったわ。身体に気いつけて。あんね瑠菜、いつでも帰っておいでや。頑張りすぎんでええけんね」
「うん、ありがとうね。あんね、今からバイトに行くんよ」
「そ、そうなん。ほんま無理せられんよ」
「うん。また電話するね。皆によろしくゆうといてね」
携帯をきった。
「まりもちゃん、ほんの少し泣いてかまんかな?」
しくしく・・・しくしく・・・゜゜(´O`)°゜
だめだめ!めそめそしないって決めたんだから!涙は禁物だよね。
よーし!ファイト!
母さんの声を聞いたらほっとした。
お腹が空いたので、冷蔵庫にある、キャベツやレタスやトマトでサラダを作った。
朝食はサラダだけにしていた。
さて歩くとしよっか!
時間とお金は無駄に使わないと心に決めている。
まだ見慣れない景色を眺めながら歩いた。
1時間歩いて、アパートへ帰りシャワーを浴びて、バイトに出かけた。
「行ってきます。まりもちゃん!」
蓮斗からまりもを貰ってから、一人じゃない気がして嬉しかった。
そういえば渋谷でバイトしてるのに、由井とはあれから1度も会っていない。
由井から連絡が来ることも無かった。
蓮斗に会ったことを話したかったが、また自分が行った事で 彼から嫌な言葉を言われたら、由井がかわいそうだと思い、連絡は止めていた。
バンッ!通りすがりの人にぶつかった。
「避けろよ!デブ」
「痛い!」
向こうからぶつかってきたのに・・・
はぁーあ、まだまだ痩せられないよ( -。-) =3
頑張るぞー!
次の日・・・・そして次の日・・・また次の日・・・とにかく歩いた。
四月・・・・五月・・・六月・・・・七月
「やったー!8キロ減、大成功だ!」
まだまだ、今からが勝負だ!
努力をすれば夢も近い!
そう、担任の先生が卒業する時に 言っていた事を思い出した。
さあ、今日も色々がんばるぞー!
「おはようございます」
「おはよう。ねえ、かなり痩せたよね。頑張ったね」
「ありがとうございます、まだまだこれからです」
「そっか、夢に向かってゴー!だねっ」
紗奈さんは 手をグーにして見せた。
「はい」
そういえば あれから蓮斗は一度も来たことがないなぁ?
そうよね、彼女さんがいるもんね、私なんかにわざわざ会いに来るわけないよね。
「いらっしゃいませ、こんにちは。今日は唐揚げがお得となっておりますよ、どうですか?」
バイトも 慣れてきたので何をしてもスムーズにこなせるようになっていた。
「ありがとうございました」
今日も朝の4時までだ、がんばろっと。
夜中にもなると いくら東京都いえども お客様は少なくなってくる。たまに酔っぱらいが入ってきて大変なときもあるけど、そちらの方もかなり馴れてきて、あしらい方がうまくなってきた。
「いらっしゃいませ、こんばんは」
一人の男性がよろよろ・・・よろよろ・・・
またか!
「あのー、すみません、お客様、ここでは寝ないでくださいね」
男性の脇を抱えて立たそうとしたらいきなりかきついてきた。
「ぎゃー!ぎゃー!」
どんっ!押し倒してしまった。このかた18年も生きてきて、男性にかきつかれたことなんて1度もなかった。
「うーん、ひどいなぁ」
「えっ、えっ、えー!漣斗?」
「いやー、ちょっと酔っぱらってしまって・・・ここに来たら とりあえず瑠菜に介抱してもらえると思ったのに・・・いてててっ」
紗奈さんがびっくりして 棚卸しをしていたけど 飛んできてくれた。
「大丈夫?どうしたの?」
「あっと、えー、はい、前に来た同級生の人なんですが、酔っぱらってて……この状態だと………」
「いやー、まいったなぁ、突き飛ばされるとは・・・」
「突き飛ばしたの?」
「あー、でもでも、いきなり抱きつくから!」
私は焦りながら、故意ではない事を伝える。いきなり男の子が抱きついて来たら・・・ねぇ?
「とりあえずあっちの隅に椅子があるから座らせてあげたら」
「はい、ほら蓮斗、しっかりして、よいしょっ」
いつものように酔っ払い対策方法で、強引に体を引き上げた。
「あのねぇ、俺 今凄く傷ついてんの、もっと優しくしてくれよな」
「ふーん、そっか。でもね、ここにいたら邪魔になるからあっちに行こ、肩に手をかけてね」
太くはないけど、やっぱり男の人、重いよ。しかし傷ついてる、かぁ・・・どうしたんだろ。
「うんしょ!うんしょ!」
やっとのことで蓮斗を椅子へ乗せた。
テーブルがあるので、その上に顔を寝かせた。
「ねえ、瑠菜さん 彼ね何かあったんじゃないのかなぁ?あんなに酔っぱらっちゃって」
「そうなんですかね、でもびっくりしましたよ!まさか、蓮斗だとは・・・・」
バイトが終わったので蓮斗の様子を見に行くと、まだ寝ていたのでとりあえず紗奈さんに先に帰ってもらった。
「お疲れ様です。店長さん」
「お疲れ!」
「あのー、この人が目が覚めるまでいても大丈夫ですか?」
「ああ、いいよ。ただし、忙しくなったら手伝ってもらうかもしれないよ」
笑ながら店長さんが言った。
ここのコンビニに来て良かった。皆が助けてくれる。一人ぼっちの都会の中で、ここに来ていなかったらどうなってたのだろう?
きっと、夢を追う前に田舎に帰ってたかもしれない・・・
もう、朝の6時になっていた。仕事に行く人がチラチラ店に入ってきた。
さすがに起こそう!
「蓮斗・・・蓮斗くーん!」
「う~ん、うぇっ」
漣斗が顔を上げた。すぐさまきょろきょろと周りを確認している。
「良かった。目が覚めた?」
「ごめん!俺・・・・迷惑かけたよね・・?」
「大丈夫?立てる?」
「う、うん。ごめん、帰るわ・・・」
よろけながら漣斗が立ち上がった。
「どこかの喫茶にでも行く?」
「いや、瑠璃、寝てないだろ?」
「そうだけど・・・何があったの?」
「えっ?俺なんか言った?」
「う、ううん」
咄嗟に私は嘘をついた。
「・・・・・んじゃあ」
「うん」
漣斗は呆気なく帰ってしまった。
ぼーっと漣斗の後ろ姿を見ていたが、ふっと我に返った。
私も帰らなきゃ!
「店長さんー!ありがとうございました」
「はーい!」
急いで駅まで行き電車に乗り込んだ。
漣斗の様子が気になったけど連絡先も知らないしね。放っておくしかなかった。
「まりもちゃんー、遅くなってごめんね。帰ったよ」
さあ、シャワーをして、サラダを食べて、おやすみなさい。まりもちゃん」
朝日が眩しくカーテンから光を差し込んできたけど、眠りは直ぐにやってきた。
チリチリ起きてー!起きてー!
チリチリ起きて、起きてー!
目覚ましが鳴り響いた。
「う~ん、少しだるいなぁ・・・うわっ!12時だ、バイトまで4時間しかないよ」
とりあえずお腹すいたから、冷蔵庫の中にはなにがあるかな?
「うわー、何もない!」
そうだよね、貧乏生活だしね。買い物も行ってないのだからないよね。
チューブのゼリーがあったので1本飲んで、さてと歩くよー!
「まりもちゃん、ちょっとお出掛けしてくるからね」
東京に来てもう4ヶ月が過ぎた。
あっという間だった。
とりあえず、後12キロ減量で目標だ!頑張るぞー!
町並みにも慣れてきた。30歩行けばコンビニが見えて、足して50歩行けばお弁当屋さん、それから足して20歩行けばバス停。
田舎なら自動車で行かないといけない距離でも、東京なら歩いていると何かしらの店があった。
便利を突き詰めた感じが都会なのかもしれない。
今日は時間がないので昼の2時には、アパートに帰ってすぐに行かなきゃ。
少し食べ物を買って帰った。
「まりもちゃん、寂しかったよね。ただいま」
さてと、シャワーを浴びてバイトに行かなきゃ。
丁度バイトに行く支度ができた時、携帯が鳴り出した。
「はい、川口です」
「もしもし、瑠菜?」
「あっ、はい。すみませんがどちら様ですか?」
「私よ!わたし。」
久しぶりの声を思い出すのに時間がかかってしまった。
「ゆ…い?」
「そうよ、由井だよ。ねえ、瑠菜は元気だった?」
「う、うん。由井も元気?」
「元気だよー!それよっかね、東京に出てきてる人達で会わない?」
由井は少し苦手なタイプのしゃべり方に変わっていた。
それにきっと私なんか行くと、皆の笑いのターゲットだよね。
「あっ、あのね…バイトあるから行けないと思うの……」
「そっかぁー、残念」
「ごめんね」
「いいよ、別に、それじゃあまたね」
「うん、またね」
何だか、今の気持ちだと由井とのまたねは2度とないような気がした。
「きゃっ!大変!!バイト遅れちゃうよ~」
駅まで走った。
「おふぅようございまふぅーふぅふぅ」(〃´o`)=3ー
息切れが半端なかった。
「おはよう。瑠菜さん大丈夫?裏で少し休んだら。店の方はまだ混んでないから大丈夫だよ」
「あひがとうございます」
ろれつが回らない。少し休もう。バイトの時間はギリギリで後5分の余裕はあった。
さて、もう落ち着いたよ。心臓が割れてしまうのかと思ったよ。
「紗奈さん、休ませてもらってありがとうございます。もう大丈夫です」
「良かった、瑠菜さん倒れるかと思ったよ」
「えへっ、走って来ちゃいました」(^-^;
「まあ、無理はしないでね」
「はい、ありがとうございます。この品物、棚に入れときますね」
「ありごとう、お願いね」
「はい」
もう大分慣れた手つきで品物を棚に陳列することができた。
「いらっしゃいませ」
夕方の5時を回ると、会社帰りの人が多くなってくる。
店の中も、コーヒーや、軽い食べ物を買って行く人が多くなり忙しくなってきた。
「ねえ、瑠菜さんかなり痩せたよね。なんだかすごく綺麗になってるんだけど。あっ、勿論、ポッチャリしてるときも可愛かったけどね」
「えっ、あっ・・・そんな」
慌ててしまった。綺麗だなんて生まれて始めて言われた。
うわっ!焦ってしまい詰めていたポテトを落としてしまった。
「すみません、すぐ拾います」(;><)
「ごめんね、私が仕事中に要らないこと言ってしまったよね」
「大丈夫です」
慌てて床に落ちたポテトを拾っていると聞いたことある声がした。
「あの、瑠菜、いや川口さんいますか?」
「ああ、あの時の・・・いるわよ」
のそっと立ち上がった瑠菜。
「やっぱり、蓮斗・・・」
「よう!瑠菜、この前はごめんな。仕事中だから手短にすませるけど、瑠菜の携帯番号聞いていい?」
「えっ!えっ!」
せっかく拾ったポテトがまた手から床へ向かって落下していった。
「・・・・・・うん」
急いで紙に書いて渡した。
「サンキュー!じゃあな!」
「・・・・・・・」
何だったの?今の。
あまりの急展開に頭がついてこなかった。
いけない!ポテトを早く拾って仕事、仕事!
「いらっしゃいませ。ただ今、コロッケが揚がったばかりです。いかがですか?」
漣斗・・・何の為に携帯番号なんて・・・
ちょっぴりドキドキしてしまった。
だめだめ!彼女がいる人を想ったらだめ!
自分に言って聞かせた。
やっと今日のバイトも終わった。
「瑠菜さん、いつもの所で電車待ちね」
「はい、お疲れ様です」
やれやれアパートに到着したよ。つかれたー。
「ただいまー!まりもちゃん。あっそうそう、今日ね漣斗また来たよ。元気だったよ」
携帯の音が鳴り響いたのでびっくりした。
「もしもし、瑠菜です」
「・・・・・あっ、俺、わかる?」
「詐欺?じゃないよね。・・・・・蓮斗?」
まりもに話しかけていた蓮斗だったのでまたびっくりした。
「おうっ!バイト終わった?」
「うん、今帰ったところだよ」
「あっ、東京に染まってるねー」
漣斗が冗談目いて言ってきた。
「漣斗こそ、かなり東京弁だよ」
「そっかなぁ~、まあ、郷にいって郷に従えかな?それと東京弁じゃなく標準語な」
「はいはい。・・・・それで、何?」
「ああ、由井から連絡あった?俺んとこにも連絡あったんだよ。東京に来てる人で集まらないかって」
「・・・・・うん、私は断っちゃったよ。バイトあるからね」
「そっか、残念・・・・いや、あのな、少しでも行かない?」
連斗が追いすがってきた。
「えっ、何かあるの?」
「いや、そうじゃないけど、何かそろそろ瑠菜もホームシックにかかってるかなぁ?なんて思ったりして」
「うーん、もう大丈夫だよ。寂しくて何回かはあったけどね、今はバイトの人が良くしてくれて・・・うん、もう乗り越えたよ」
「そっか、でも行こうぜ!」
それでも蓮斗は誘ってきた。珍しいこともあるものだ。こんなにしつこく誘われるなんて。
「はぁ?だから・・・・」
「もう人数に入れとくよ」
「えー!困るよ」
「来週の土曜日なっ」
「・・・・・・・・」
一方通行に電話はきられた。
強引にも程があるよね、今の。でも私、はっきり断らなかった。
由井に1度断ってたので何だか嫌だなぁ~。
どうしよう・・・・・・・・とりあえず夜のバイトがあるから眠ろう。
読んで下さりありがとうございます。
もうすぐ旬のいちごが食べられなくなるので残念です。
でもスイカが美味しくたべられる季節になるので、それは楽しみです。
暑さはフルーツでのりきる私です。
皆様はどうされてますか?(^^)
是非、フルーツの盛り合わせを食べて元気でいてくださいね。