第九話「人質」
さて、次はどうするべきか。
さきほど戦闘をして消耗しているエルダン支配下ハルサ国をせめて統治化に置くのが得策だろう。
ということで作戦を決行した。
「グッ貴様!!」
「そんなに怒らないでください。元々貴方方が悪いのですよ」
やはり消耗していた。
少し浅はかかと思っていたが思っていたより楽に統治化に治めることが出来た。
「殿下大変です!」
「どうした?」
「カールスがミリア国に攻め込んできたとのこと」
「何!?」
うん、浅はかだった。
超大国を相手にしているのだ。
どこから攻められてもおかしくはない。
こうなれば、この女を人質にして、揺さぶってみるか。
しかし、上手くいくだろうか?
どの道、この超大国を治めている長に会うことが叶えばすぐ方が付く。
この方法で行ってみよう。
「カールス見事だったぞ!」
「父上、光栄に思います」
「大変です!」
一人の下僕が謁見の間にやってきた。
「どうした? 無礼であろう!」
「失礼します。アルシア皇女殿下を人質に取られました」
「な!? アルシアが!?」
「ふうむ」
クソッ! 誰だ!? こんな愚かな真似をするのは!!
「皇帝陛下への謁見を許可してくれるのであれば解放するとのことですが……」
「ほう。いいだ「お待ちください父上」
「どうしたカールス」
「罠かもしれません」
「なぜそう言い切れる」
「確証はありませんが話が上手く進み過ぎかと」
「ほう、なら良い」
謁見の許可を得られれば解放する!?
都合が良すぎる。
アルシアを見捨てるのは不本意だが今は仕方がない。