第七話「作戦」
「レリウスも落ちたものだな」
父上からミリアを攻めよとの命を受けた。
しかし、不思議だ。
レリウスの性格を考えるにそんなお花畑なことなど考えるはずがない。
誰かに操られてるのではないかと勘ぐってしまうぐらいだ。
まあ、そんなことはどうでもいい。
どの道ミリアの反逆も淡い火花と共に散るだろう。
「ライア様、本当によろしいんですか?」
「ああ、私が囮になる」
国の長になった私が最前線で戦うのはおかしな話だが。
力もあるし、民を苦しめたくはない。
その思いで私は囮を買ってでた。
「来たか!」
敵のHKI01がとうとう攻め込んできた。
僕はこいつらを誘導していた。
何とか銃弾を回避しつつ、僕は森の中へ入っていった。
「何!?」
爆発音がした。
計算通りだ。
森の中に敵を誘い込み、仕掛けた地雷で一気に戦力を削り取る。
「今だ。皆攻め込め!!」
僕の合図と同時に森の中に身を潜めていた。仲間達が一斉に動きだした。
結果は順調といったところだ。
多少損害は出たが、守り抜けただけいいだろう。
参謀のこの作戦のおかげで何とか窮地を乗り切った。
しかし、これは第一歩に過ぎない。
次の手を打たなくては……。