第三十八話「防衛完結」
「はあ!?」
ナンバーズ2から通信が届いたが、冗談じゃねえ。
と思えば7からも同じような通信。
アルシア皇女殿下が生きている?
皇女殿下は反乱軍の犠牲になり、名誉の戦死を遂げたという情報しかないはず。
ナンバーズ2と7が何か企んでいるのか?
分からない。
一人だけならまだしも二人から同じ通信が届いているのだ。
そもそもナンバーズは皇帝直属の絶対忠誠を貫く騎士が選ばれるもの。
名誉ある地位だ。そう簡単に反乱なんか起こそうとするはずがない。
とりあえず詳しくその内容を聞く必要がある。
「全軍撤退!!」
「ライア様!」
アレッドから通信が届いた。
「どうした? アレッド?」
「敵が撤退していきました」
敵が撤退していったか、まあ当然といっちゃ当然だ。
信じて良かったよ。アルシア皇女殿下。
想像以上の功績だ。
もう、僕の代わりを任せちゃおうかなあ。
なんちゃって。
さて、肝心なのはここからだ。
敵が停戦条約を破ったってことは。
今度はこちらから攻めてもいいということだ。
幸福なる世界。
ここまで犠牲を出した以上、諦めるわけにはいかない。
それを成し得るんだ……僕は!
小さい頃から何で世界は不幸なのだろうか? と悩んできた僕。
この力によってその答えは得たようなものだ。
だから前に進む。
もう……不幸な世界を生まないために!!




