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第三十話「奇襲」
あれから二年。
戦力も充分整ってきた。
そろそろ攻めどきかもしれない。
そこで部隊を集め、会議を開いた。
「第一部隊はミンス国。第二部隊はサガーナ国を頼む。第三部隊は」
僕はそれぞれの部隊に指令を出した。
「奇襲をかけるわけですね」
「ああ、そうだ。多数の国を一気に乗っ取りエルダン国に宣戦布告をする。意義はあるか?」
「いえ、我々も大いに賛成です。これを機にエルダン国を打倒しましょう!」
「それでは、作戦概要を「大変です!」
一人の兵士が会議の場に走り込んできた。
「どうした?」
「エルダン国が奇襲をしかけに来ました。規模も大きいです」
「何!?」
僕は度肝を抜かれた。
これは不味い。
早く対処しなければ。
「状況を説明しろ」
「敵の兵力はおそらく万単位。ミリア、ハルサ、リジェネ。全ての国に攻め込んでいます。ナンバーズもいるとのこと」
してやられた。
「各自、出撃を頼む。我々の国だ。命をかけて守り抜け!」
「はっ!」
こうしてエルダン国との全面戦争が始まった。




