第三話「権利」
「どういうことだ!? 奴隷ごときにに何を手こずっている!!」
「それが殿下、一人おかしな人間がいると」
「人間?」
「はい、兵器を軽く吹き飛ばす。まるで超能力者のようだと」
「はっ馬鹿げたことを! さっさと潰せ」
「オラオラオラア!!」
僕は破壊兵器を軽々と吹き飛ばした。
しかし、少しやり方が酷いかな。
これだと僕の目標に反する。
どの道、攻撃されても痛くも痒くもないのだ。
無視がいいだろう。
そうこうしているうちに僕はここをおさめている頭がいる宮殿へとたどり着いた。
兵士たちが僕を警戒し、銃を構えて撃ってくる。
「な!? 化物か? こいつは!?」
化物じゃない。勇者だ。
まあそんなことはどうでもいい。
しかし、兵士の中にも馬鹿はいるようだ。
僕の力を知っておきながら接近戦で挑んでくるものもいる。
僕はそいつらを軽く吹き飛ばしてやった。
さて、とうとう目的だった。この宮殿の奥へとたどり着いた。
「な!? まさか!?」
「あの警備を通り抜けてきただと!?」
中には金髪の若気がある男性が王座に座っており
そばには大臣らしき者がいた。
「これはこれは殿下。会いとうございました」
「化物め」
「化物じゃありません勇者です」
「グッウウ!!」
こいつも愚か者か。
僕に銃を向けて撃ってくる。
結果は見えているようなものなのに。
「僕に武器は通用しません」
僕は兵士の一人から適当に奪った銃を今この国をおさめている頭に向けている。
「な、何が望みだ?」
「そうですねえ。まず奴隷の解放。そしてこの国の自治権を頂きたい」
「わ、分かった。やるから銃を下ろせ」
「話を分かってもらえたようで嬉しいです」
こうして僕はこの国の自治権を手に入れることが出来た。
しかし、僕の目的はこれで終わりではない。
僕が人生において考えていた目標。
これはその第一歩に過ぎないのだ。
さて、これから先が楽しみだ。ククククク