第二十六話「……でも」
毎日戦闘訓練を送る日々。
幸福な世界のために僕は努力を惜しまない。
戦闘訓練をするほど優秀な人材も見つかった。
一人事例を挙げるならばアレッド・スタイナー。
彼は僕と同じ変わり者で戦闘訓練で接近戦を挑んでくるやつだった。
結果は僕の負け。
操縦技術には自信があった僕が負けたのだ。
彼には才能があるということなのだろう。
彼には部隊の主力になってもらい彼専用の機体も今作ってもらってるところだ。
エルダン国とは現在冷戦状態。
こっちとしては攻めに入っても良さそうだが、戦力差がまだ埋まってないのは確かだ。
もう少し自信をつけてから攻めたほうがいいだろうと思う。
そういえば、最近レイアの顔色が悪い。
僕は契約を受けた時、やつの苦しみを引き受けることになった。
やつの苦しみを引き受けるには力を使う必要がある。
彼女はそれを促す役割をもっている。
そう思えば概ね察しは付く。
しかし、僕としても出来れば苦しみたくはない。
悩ましい問題だ。
どの道、エルダン国と戦うことになれば力を使わざる負えない場面が出てくるだろう。
やつにはその時まで待ってもらいたい。
さて、今後どうなるか。
不安と同時に楽しみでもある。
なぜかって?
幸福な世界が僕を待ち焦がれているからさ。
ここまで犠牲を出した以上。僕は幸福な世界を作る必要がある。
いや、必要ではないな。義務だ。
これは何としても成しえねばならない。
今、こうしている間でも世界中で不幸なことが起こっているのだ。
僕は進まざるおえない。
どんな力を使ってでも……。




