第二十四話「戦闘訓練」
苦しい。
苦しいということを忘れるほど苦しい。
喉が渇く。
水が一滴もない。
苦しい。
どうしてこんなにも苦しいんだ。
力を使ったからか。
力を使うことの何が悪い。
僕は正しい使い方をした。
それで苦しむのは不公平だ。
「おはようライア」
「おはよう」
「どうした? 顔色が悪いな」
「知ってるくせに」
「そうだな」
ナンバーズ3と5の戦闘後。エルダン国から停戦条約を結ばないかとの報を受けた。
皆は大いに反対したが、僕はそれを了承した。
皆の説得は意外とあっさりと済んだ。
表だっては停戦条約を結ぶが、その間に戦力の増強をし、徹底的に超大国エルダンを潰す。
それが僕の狙いだ。
さて、僕も幸福な世界の住人の一人だ。
そのための努力を惜しむべきではない。
ということで兵器を使った戦闘訓練をするんだが
「何でお前も付いてくるんだよ」
「いいじゃないか。暇なのでな」
のんびり抹茶アイスを食ってればいいものを。
まあどうでもいい。
こいつの姿は僕以外だれにも見えないしな。
「始め!」
HKI01を使った戦闘。
敵は開始早々銃を構えてきた。
僕はすぐ様反応し、サーベルを抜き突進した。
距離がある時に銃を構えるのは常套策だ。悪くない。
だが銃は接近戦には向かない。
僕は左腕を盾替わりにして、敵の銃弾を受けた。
左腕は破損。
だが問題ない。
距離を稼ぐことが出来た。
僕は右手に持ってるサーベルで敵の銃を弾き飛ばし、コックピットにサーベルを突き立てた。
「勝者ライア様!」
周りから歓声が上がった。
「よくあんな強引な手段を思いつくな。その上やり遂げるとは」
「ああ、自分でも驚いているよ」
こんな調子で戦闘訓練は終わった。
今の僕の腕なら充分戦力になりうる。
しかし、戦力は僕だけではダメだ。
優秀な人材も見つけなくてはな。




