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第十八話「幸福な世界」
「エルダン国よ私は貴様らに宣戦布告をする」
ミリア国の新しい長か?
しかし、挑発までしてくるとは……。
だが下手に攻め込めばやられる。
打つ手がない以上。様子を見るしかない。
軍備の増強も順調に進み。
僕自身も兵器の扱いに慣れてきた。
どうやら僕の専用機まで開発してくれたみたいで。
民の皆には感謝の念が絶えない。
早く攻めて他の国を支配下におきたいところだが、焦ってはならない。
まずは自国の守りを固めなくては
「頑張るな」
「ああ」
「なぜそこまで頑張る?」
「僕の目標のためさ」
「目標?」
「ああ、一応お前に話しておくか」
僕の目標。
それは世界を幸福にすること。
単純さ。
僕は昔から疑問だった。
なぜ戦争が起こるのだろう?
なぜ貧困があるのだろう?
なぜ飢餓に苦しむことになるのだろうと
「理想論だな」
「ああ、そうだ理想論だ」
「だが、お前の考え、嫌いではない」
「そう言ってもらえて助かるよ」
僕は前に進まなければならない。
世界の幸福のためにも。




