第十六話「失敗」
闇が……闇が僕を覆う。
苦しい助けてくれ!
助けてくれ!!
誰もいないのか? 返事をしてくれ!
あああああああああ!!
「はっ!」
「おはようライア」
クソッ、昨日の戦闘で指揮官機を奪うはずが撤退させられてしまった。
そして、今僕は力を使ったつけを味わっている。
何度体験してもとてつもなく苦しい。
奴隷生活がましだと思ったくらいだ。
「どうした? 元気ないな」
「お前らの力のせいだろうが!!」
「そうカリカリするな。一応勝利を収めてるんだから」
「だが、少し失敗に終わった」
「あの兵器が欲しかったのか?」
ああ、欲しかったとも
あの破壊力がある兵器が手に入れば形成逆転出来たであろうに。
しかし、あれだけ本気を出しておいて。あっさり引くとは。これはチャンスかもしれん。
時間が出来た。
次の戦闘までに備える時間がな。
現在の僕の支配下はミリア国とハルサ国だ。
しかし、相手は多数の国を支配するエルダン国。
戦力差を覆さなければならない。
力を使うのはもう本能が拒絶している。
しかし、この力は一体なんだ?
一応聞いてみるか。
「なあレイア」
「どうした?」
「この力を使いすぎて”死ぬ”なんてことはないよな?」
「それはないから安心していい」
「それとこの力の使い道を教えて欲しい」
「使い道なら今までやってきたじゃないか」
なるほど。
僕がこの力で成すことが出来たのは。
今のところ不死身だということ。
そして見える敵を吹き飛ばすことが出来ることぐらいだ。
他に使い道はないのか?
まあどっちにしろ力を使えば苦しむことになる。
出来れば使いたくはない。
とりあえず今後に備えなくてはな。




