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第十一話「無限なる力」
「ギャハハハハ！！」
僕は一人でミリア国に戻り、エルダン国軍勢に一人で立ち向かった。
「化物か！？ こいつは！？」
兵器相手に無双する生身の僕。
力ってなんて素晴らしいんだろう。
あっという間にミリア国を取り戻すことに成功した。
僕の邪魔はさせない。
誰にもね。ククククク
「何！？ ミリアが攻め落とされたと？」
「私も不服でございます」
「カールス。お前ほどのものであろうものが」
「安心してください。すぐに取り返します」
兵士達の報告はやはり同じだった。
一人の男が指先一つで兵器ごと吹き飛ばすと。
信じられん。
ありえるはずがない。
我がエルダン超大国は圧倒的な戦力をもっている。
それが覆されるはずがない。
この目で確かめてみなくては…………。
