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男子中学生の日常会話物語  作者: 天槻悠奈
regret katharsis編
45/50

第四十五話 成人の日



 洗い立ての太陽が人通りが疎らな街に注ぐ爽やかな早朝。光が遮られた薄暗い路地裏の他の誰も知らない秘密の近道を、親友二人は仲良く並んで歩いていた。



『……確認完了。周囲半径500m内に野良猫の姿はなし』


「そっか。そんなら新学期早々猫に絡まれるっつー事態はなさそうだな」


『ああ。だが冬休み前の野良猫バスターの件がここで出るとは予想していなかったな』


「冬休みって宿題多い割には短いと思うんだよ。夏休みくらい長くてもバチは当たんねーよな?」


『激しく同意だな』


「まぁゴロゴロくらいしかする事ねーけど」


『ゲームとお菓子もな!』


「グレンが着実に駄目人間への道を歩んでいる……つかクリスマスといい、年越から正月にかけてといい冬休み中ずっとお前といた気がするんだがこれは」


『メモリーをスキャンして確認した所、「気がする」ではなく実際に居たぞ』


「でしょうね……てかお前今日はやけにサイボーグっぽいな」


『俺は常にサイボーグだ。日常生活を送る分では人と変わらないが』


「確かに自分からバラさない限りではお前がサイボーグだってバレてねーよな。皮膚の感触もかなりリアルだし」


『特殊シリコン製の自己修復型再生皮膚だ』


「マジか」


『マスター……博士はサイボーグ研究を始める以前アンドロイドやコピー人間の制作に携わっていたからな。ちなみにルナティックシリーズでの成功作は四号機の俺が初だ』


「アホな親友が意外と凄かった! 俺も今度その博士とやらに色々聞いてみようかな!」


『ちなみに腐男子は七号機、アルトは六号機だ』



 軈て二人は路地裏から商店街へ抜け、朝日の眩しさに目を細めつつも並んで学校への一本道を歩いて行った。



『あれ、グレン兄に霧兄? 制服なんか着てどうしたの?』


『噂をすれば七号機(ルリト)か』


「お、腐男子じゃん。お前こそランドセルも背負わずにどうしたんだよ?」


『え? 今日祝日だから学校ないでしょう?』


『「えっ?」』


『一月の第二月曜日は成人の日でしょ。忘れたの?』


「ど、通りで人がいない訳か……!」


『1月15日ではなかったのか……!?』


『それは平成12年までだよ。前から思ってたけど何で二人共カレンダー確認しないの?』


「オーマイダーティ! なんて醜態っ!」



ゲームマスター「あれ? 僕は?」


創造主(笑)「暫し待て……って(笑)って何!? ねえ!?」


グレン『次回は人物設定だ』

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