第三十九話 イルミネーションとバトル
どこの町にもありそうな、特筆するような特徴もない平凡な住宅街で輝いているのは電飾で装飾されたカラフルな一軒家。
親は仕事で家を空けているので、残された子供達はテレビから流れるクリスマス特集を何となしに眺めながらこたつで丸まっていた。
『何だか外が煌めいているな』
「え……? ってうわぁぁあ! 何で昼間からイルミネーション点けてんだよ! 誰だよ昨日のイルミネーション当番!」
「あっ昨夜消すの忘れてた」
「姉ちゃん!?」
「めんごめんご、今すぐ消してくる」
『あっ逃げたぞ』
「ったく……昨日から点けっ放しとか電気代どうなってるか想像するのも憚られるよ……俺まで母さんに怒られるじゃん!」
『他人を巻き込むスタイル……! 姉君、強い(確信)』
「確信すんな」
『たが意外なのは、貴様も気づいておらんかった事だ……』
「そりゃ……あっ、さてはお前! さっきの発言確信犯か!?」
『マカロンケーキうまし』
「くらえ霧之助アタック!」
『……ふん、技もネーミングセンスも皆無だな。もっと格好良い横文字を強引でも良いからこじつけておけ!』
「散れ厨二! 猫パンチ!」
『弱っ。音もさる事ながら威力も弱っ。痛くなさすぎて逆に気持ち悪っ』
「ただいまぁ〜…………おぉう、二人して取っ組み合って何してんのかな?」
『第一魔界領土ダークネス帝国の円卓の騎士の認定試験という名のトーナメント戦を』
「猫パンチを」
「……何となく察した。後私六時から別件で抜けるからプレゼント交換今の内にしとこ?」
「グレン、今日こそは決着をつけてやる!」
『上等だ、全く以って負ける気がしないので何処からでも掛かってくるが良いぞ』
「んだとぉ! 今のカチンと来たぞ……そっちがその気ならこっちもテレポート&空間能力を最大出力で行使させてもらうかんな!」
「おーい私の話聞いてるー? 聖夜に異能力者VSサイボーグとか止めてよね家壊れる」
『制限解除。ルナティック・クリティカルモードを起動する……活動限界まで残り5分』
「「某凡用人型決戦兵器か!」」




