可愛い妹に「お兄ちゃん!」って言われるとかうらやま。
パンパカパーン!どうも、読んでくれるなら幸いです。あぁ!吐き気とかもよおさないで!まだ序盤だから!
「お兄ちゃん、起きてください。」
「.....ぁあ?おう、おはよう朱漓。」
「はいっ、おはようございますお兄ちゃん!」
時計を見ると午前5時を少し回ったところだった。うそ早すぎだろおい。一体何時に起こしてくれちゃってんのよ。
「まだ5時なんですけど?」
長年の経験により無駄だと理解しているが、言ってみる。意外とまだ寝させてくれるかもしれん。
「何言ってんですかっ。もう、5時なんですよ?すぐに起きて私の作った愛情たっぷりの朝ごはんをその空っぽな胃にぶち込んで下さい。」
朝飯.....。あー、それなら仕方がないな。愛する我が妹の作った朝ごはんだ。食べなきゃなー。こいつ料理上手いし。
「分かった、すぐ行くよ。先降りてて。」
「嫌です。一緒に降りましょう。」
「いや、今の体勢だと無理なんだけど......。」
遅すぎるぐらいだが状況を説明しよう。
俺は2階にある自室のベッド(羽毛布団で気持ち良いやつだ)で寝ていた。そしたら毎度お疲れさんな妹が俺の上にまたがって、俺を起こしていた、愛の込もったラブコールだよ。分かったかな?またがられてるから動けないんだ。
「なぜですかっ。」
「俺の可愛い妹様が俺の上にまたがっちゃってるから、身動きがとれない。」
「.......おっと、ごめんなさい。さあ降りましょうか。」
そう言って妹は俺の上から退いた。心なしか妹の頬が赤い気がする。照れてやがるな、可愛いやつめ。
「お前はいつでも可愛いな。」
恥ずかしいけど、こんな時間に起こされた仕返しだ。くらいやがれー。
少しの間を置いて、妹は言った。
「それはお兄ちゃんの可愛い可愛い妹で恋人ですから!」
すげー笑顔で言い切りやがった。しかも自信満々に、だ。本当に可愛いなぁもう!
だが一つだけ訂正しておかなければならない気がする。
「俺たちは恋人じゃないぞ?」
「ええー!」
にっこりと俺が笑顔で言うと、妹は頬を膨らまして抗議してきた。なにこれ可愛い。
このやりとりが5年前、俺こと志摩孝次と、妹こと志摩朱漓が兄妹になってから毎日のように交わしている冗談である。........冗談だよね?5年もやってると不安になってくる今日この頃である。
ピピッピッ
イ ガ ラ シ カ ナ タ ノ ク ロ レ キ シ ガ 1 ぺ ー ジ フ エ タ 。
マジかマギカ......。どうしよう......削除!
ク ロ レ キ シ ハ サ ク ジ ョ デ キ マ セ ン 。
オワター!こんな僕ですがこれからもよろしくできたら嬉しいです。