屋上にて。
月明かりと地上の光が照らす高層ビルの屋上に、十五歳程の少年が二人立っている。一人は普通に、もう一人は自身の胸程の高さのフェンスの上に。
「こんな世界、みーんな壊れちゃえばいいのに。そう思わない? 悠」
「はるかはまだ死にたくない。だからみんな壊れるのは嫌だ」
「じゃあ、僕が死ねばいっか。そうすれば僕から見た世界は壊れるもの」
「それも困る。はるかは洸がいないと生きていけない」
「じゃあ、どうすれば僕たちはシアワセになれるのかな……」
そう言って、洸は悠の方に向かってフェンスから飛び降りた。
「洸、見つけて。はるかと洸がシアワセになる事」
「……その方法が見付からないからこんなところにいるんだよ悠」
「んー? はるか、よくわからない」
「そうだよね。じゃあ悠、行こうか。僕たちに優しくない街に。」
「うん。はるか、洸の行くところについていく」
「そっか。悠はいい子だね。じゃあいい子の悠には、悠の好きなたこ焼き、買ってあげようか。」
「はるか、たこ焼き好き。」
「そうだよね。所で悠、600円が二割引でそれプラス430円が三割引、それと300円でいくらだい? 」
「549円。ってことは、駅前のたこ焼き屋さんのネギたこと、お好み焼きたい焼きとジュース二個だね?」
「良くできました。悠は本当にいい子だな」
「うん。はるか、いい子。」
そう言いながら、二人は街に融けるように歩き出した。
文章書くことのリハビリで一本。
家出少年と、サヴァン症候群で鼻つまみ者の少年のお話です。
こういう意味の無い文が一番書きやすい。
ってか新年早々、ぶっ飛ばした感が拭えない。