第12章 日常と巡る因果
恭子は相変わらず独身生活を楽しんでいる。現場へ立ち会う時でも部下のように「見たーーー、あの人かっこいいーー!」と、はしゃぐことは無かった。
大好きなK-POPスターであれば違うのかも知れないが日本の芸能人は熱くなる対象ではなかった。
それが幸いしたのか現場スタッフからの受けは上々だった。
長くこの仕事をしていると現場が変わっても顔馴染みのスタッフがいたりする。
「あそこの広報は売れっ子見たさって言うか
つながりたいのか出しゃばるんだよね」
雑談しつつ他社の愚痴を聞かされる。
「そうなんですね笑」
「口説きたい人の前で自慢したいとかなんですかねー?」
現場スタッフが「どうですか?芸能人?」と毎度ながら聞いてくるが
「ないないない笑。韓流なら心躍るかも知れませんけどっ笑」
「ドラマに売れっ子K-POPスターは出ないですからねぇ。私にとって夢の無い現場です笑」
「相変わらず歯切れいいねぇ、恭子さんは」
「今ドラマの打ち上げ参加しますよね?」
「どーしよーかなーー」
「ライブ日と重なってて笑」
「打ち上げも仕事ですよー笑」
いつも通りの生活に戻っていた。
ルミ、武、亘は警察に捕まり手錠姿がテレビで流れた。
ルミは亘の客の振りをし他の客の嫉妬心と闘争心を煽り続ける役目をしていたのだ。
たまに占いで遭遇を装ったりもして
あの女より亘を独占できるように占いに傾倒するように仕向けた。
武は全てを白状した。
我が子を自分の生い立ちと同じ境遇にしてしまった事に自責の念で留置所で寝られない日々を過ごしていた。
亘はホストと言う職業柄、最も多くの批判に晒された。
が、痛くも痒くもなかった。
死人が出たわけじゃあるまいし
サッサと入って刑期を終わらせたかった。
面会にくる客も多くホスト復帰の事ばかり考えていた。
最後までお読みいただきありがとうございました。
まだまだ未熟で拙い文章ですが、
いつか皆様の心を打つ作品が作れるよう、精進してまいります。




