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へー!!どうよ

やっとあの拷問から解放され、自分の檻に戻るのだった。

「回復があったからよかった」

しかし、奴らが言っていたあの方が気になるな。俺を利用したいらしいが。


「傷は塞がらないか…」

背中を触ると、でこぼこしており、昨日の傷が伺える。腹を見ると、背中と同じような傷がある。

「はぁ。大変だった。眠いし」

横を見るとクロエが寝ている。


「君に影響がなくてよかった」

これは俺が解決するしかないか。


「ふんふふーん」

すると鼻声が聞こえる。


「やあやあ。225番君。ってオメェどうしたんだその傷!」

と指を指し言ってくる。


「昨日、やられました。多分支配人が言っていた連中の仲間に」


「なにィー-!!よくも俺の家族に…」

と怒りのオーラが見えるくらい怒っている。


「ちょっと詳しく聞かせてくれ」

と言われたのでそのまま言った。


「特徴を聞く限り俺が見た奴ではないな」


「あ!でもなんかそいつら”あの方”とか言ってました。他に指示している奴らがいるかと」


「それが俺が見た奴かもな。ちょっと探り入れてみるか」

小声で言う。


「じゃあこれ渡しておくから」

と言われなにか渡された。


「連絡できる魔法石だ。なにかあったとき連絡してくれ。君は大事なんだ」

支配人はやさしいな。


「じゃ!」

と帰ってしまった。



「ふぁあー。アクセル。おはよー」

クロエが起きた。


「って大丈夫?傷。昨日の奴らにやられたんだよね」

俺を気遣っているようだ。


「うん」


「顔暗いよ。でもね。そんなときは…」

と溜めながら

「ぎゅー-!!」

抱きしめてきた。


「え?」

理解が追い付かなかった。テンパっているのだろう。そんなこと1度もやられたことがないからだろう。


「辛かったよね?そんな時はこうやるのがいいんだよ。心がぽかぽかするよ」


「うん。ありがとう…」

あれ?なんで涙が出るのだろう。

あれ?なんでこんなにもぽかぽかするのだろう。


「泣いてるの?いいんだよ泣いて。好きなだけ泣きなよ」

あったかい声で言う。


「うぅううううううー。ありがとぉおおおお」

今までの溜めていた涙が出てしまった。この世界に来て、奴隷送りにされたこと。そして昨日の拷問のこと。

子供にだからか涙腺が弱いのかもしれない。めっちゃ涙が出る。


「うんうん」

クロエだけは巻き込めない。絶対に巻き込ませない!!クロエだけは幸せになってほしい。もちろん奴隷から解放させたいし、幸せな生活を送ってほしい。クロエだけは。クロエだけは絶対に守ってあげたい。まずは奴らをどうにかしないとな。


「もう大丈夫。ありがとうね」

最大の感謝を伝える。


「元気出た?」


「うん。めっちゃ出た。クロエはやさしいな」


「えへへ」

とうれしそうにする。


「だからもう大丈夫」

と離れようとする。


「だーめ。まだだめなの!私はまだぎゅーってしたいの。ぎゅー」

と懇願される。


「え?まだやるの?クロエがしたいならなんも言わないけど…」

やってもらったし、なんも言えん。それになんかちょっとうれしいな。


「うん!だってうれしいんだよ。こうすると!!」

とぎゅーっと強く抱きしめられる。


「傷がががががが」

傷があるところを強くやられたため、思わず声が出てしまった。多分気を遣わせちゃうな。あまり気を遣わせたくないな。


「あ!ごめん。痛いよね」


「いや大丈夫。気にしないでいいから。好きなようにやっていいよ」


「でも大丈夫なの?」

心配そうに言う。


「大丈夫!!この通りピンピンだから!!」

と力こぶを見せる。


「そうなの?じゃあ遠慮なく!!ぎゅー」

やっぱり心がぽかぽかする。なんかいいわ。でも少し恥ずかしいかも。前の世界でもこういったことやられなかったから耐性がないのだろう。それに俺は女性にも耐性がないから女性見るとキョドっちゃう。それもあるのだろうか。


それから少しの静寂が流れる。

「ありがとう」

と言って離される。


「俺こそ元気になったからありがとう!」

頭を下げる。


「ほっほっほ。そうだろう。そうだろう」

とふざけるのだった。



それから6日が経った。あの日以降奴らの拷問はなく、平和だった。

今日は闘技場の試合がある。いい機会だ。レベルを上げよう。どうやら2試合あるらしいからそれなりに上がるのではないか?


「調子はどうよ。225番君」

今は闘技場の廊下で支配人と一緒にいる。


「結構いいですよ」


「そうか。ではいいことを教えてやろう」


「え?なんですか?」


「戦いというのは楽しんでナンボだぜ。とことん楽しんで来い!!」

たしかにそうかもしれないな。楽しまなきゃ集中できないもんな。ゲームと一緒で。


「はい」


「ひっひっひ。いいね。こうすることによって俺のマインドを225番君に…ひそひそ」

なんか小言で言っていて聞こえない。


「なんか言いました?」


「いやなにもー。そういえば奴らの正体わかったよ」

いや急に!?驚く。


「なにその顔。目がん開きで。……真似しよ。へー!!どうよ」

目がん開きでそれに口は半開き。明らかに誇張している。


「で正体ってなんですか?」

と無視して呆れた声で言う。


「あー。そうそう。奴らの正体は——」

溜める。


「とある国の奴らしい。そこまでしかわからなかったよ」


「とある国とは?」

気になったので聞いてみた。


「オメェ。ここの国知ってるか?そう風の国シャルだ」

間髪を入れず言ってきた。


「じゃあシャルの人が?」


「ちゃう。その敵対国のブロンだ。そいつらの奴だ」

ブロンとは最近できた独立国家で国王の独裁政権が続いている。どこかしこに喧嘩を売り、領土を取ろうとしているやべぇー国だ。なにかシャルとブロンには因縁があるそうでずっと敵対している。


「ブロンか。危険ですね」

ブロンはトップレベルの武装集団だからな。


「ああ。だけど。ここに来ている奴らは下っ端だろうな」


「なんでわかるんですか?」


「カンだ!!」


「カン!?勘なんすか!!」


「なんやオメェ…俺を信用しとらんのか?」


「い。いや……。そんな事はないっす!」

と漫才をしてしまった。


「おもろ!!オメェやっぱいいな。にひひひ……」

気が上がったような声で言う。


「まあ気を付けとけよ。心配してんだぜ」


「支配人!!!キラキラ」

目を光らせる。


「お!真似てみよ。キラキラ」

と真似らしいが明らかに違う気がする。目が…目が…

ガンギマってるじゃねぇーか。


「し…支配人」

支配人は優しさがあるけどなんか頭のねじ外れているっていうか。ちょっと言動が狂っているんだよな。でもまあおもしろい人だな。こんな人に出会えてよかったよ。最初はロシアンルーレット仕掛けてきたけど…。やっぱ狂ってるわ。この人。


「おう!どうよ。似てんじゃね?」

そしてさらにガンギマらせる。


「ちょ…w」

笑いをこらえられん。エグイ破壊力だこの顔。


「笑ってんなぁ。ニャアハッハッハァアハッハッハ」

その顔で笑わないでくれ。笑いが…。


「やばい!!顔を戻せなくなった!!225番君!どうすればいい?」

とこっちを見る。


「えw。顔戻せないんですかw。ちょこっち見ないでください。破壊力が…」


「ええ?とりあえずどうすればいい?」

困惑した顔ではなく尚もガンギマリ中。


「あ!治った」

と壁を向きながら言う。


「よかったですね。どうやったんで——」

と言いかけたとき…


「なーんてね。にひひひ」

その顔は治ってなくガンギマっている。


「だましましたね」


「ひー--。225番君こわーい!!」

とガンギマりながら言う。


「ちょw」

やばいツボった。


「なに笑ってんのさ。良くないーぜ。真剣に言ってんだからーね」

なにその伸ばすの。


「なんすか。それw」

尚も爆笑するのだった。

見てくれてありがとうございます。

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