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お嬢様

「誰だ!?その頭防具野郎は!」

お屋敷に入ったと思えば、突然頭防具野郎呼びされる。なんだこれは。


「ご紹介します。こちらはお嬢様のアル・ベントファー様です」


「で誰なのよ。そいつは」

嫌味を感じる。


「アクセル様です。お買い物に行った際、魔物に襲われまして…。その時に助けてもらった方です」


「どもっす」


「隣に居る赤髪は?」


「メフィ様です。アクセル様とご一緒に旅をされている方です」


「どうも」


「頭野郎。防具を外せ。礼儀を教えてやる」

これは喧嘩をふっかけているのだろうか?


「嫌だな。これは俺の体の一部だ。外すことはできない!」


「そんな無礼者には礼儀を教えてやる。魔法を構えろ」


「ごめんねぇー。僕、魔法が使えないんですぅ」


「ふざけるな。構えろ」


「これ、ふざけてなくて本当に魔法が使えないんですぅ」


「は?まあいい。なら拳でやれ。私は魔法を撃つから」

なんと理不尽な!


「待ってください!ここでやるとお屋敷が壊れます。やるなら外でやってください」


「仕方がない」

そう言って外に出た。なんでこんなことに…



「おい!構えろ」

そう言われたので仕方がなく構える。


「行くぞ!ファイア!!」

すると火の玉が出てきて俺の方に飛んでくる。


当たったことによりバコーンと爆発が起きる。

「身に染みたか?礼儀を」


「うん。すごいねぇー」

アルの横から声が聞こえる。


「ってお前。なんで無傷なんだよ?もしかして当たってないのか!?」


「当たったよ。バコーンって」


「なおさら無傷はおかしいだろ。渾身の一撃だったのにぃ」


「はっはっは。相手が悪かったようだ。今度からは喧嘩をふっかける相手を見極めないとな」


「この無礼者!!この私に向かってその言いぐさはなんだ!」


「ああ?なんだとぅ。説教するけどな、初対面の相手には敬意を払うのが普通じゃねぇんか?」


「ああ?なめんな!?この頭野郎…」

両者バチバチに睨みあう。


「ファイア!」

おっと隙をつかれた。でも…


「ダメージ0だぜ^¥^」


「なんだこいつは…」


「完全無欠の頭野郎だよ。お嬢様!」


「自分で頭野郎って言っちゃったよ」

と遠目で見るメフィとフィレンツェさんに言われた。


「無礼者ぉ!!ぽこぽこ…」

俺にぽこぽこと殴る。本当にぽこぽこと音が鳴るくらいの威力だった。


「ふっふっふ。効かんな」


「くそぉ!!ぽこぽこ…」

なおも殴る。


「仲良くできそうですね」

コソコソ話している。


「ええ。コソコソ…」


「この無礼者…。頭野郎…。ぽこぽこ…」


「うーん。なにをしているのかな?痛くも痒くもなーいなぁ」


「黙れ不届き者!礼儀知らず!無礼者!頭野郎!ぽこぽこ…」


「その辺にして話をしましょうか」


「ふん!今日はこの辺にしておくわ。次は容赦しないんだから!」


「はい。はい。怖いですねぇー」

棒読みで言う。



俺たちは屋敷に戻り、会議室みたいなところに居る。


「でこいつはなんなのよ!」

強く言われた。というかさっき説明していたよね?


「だから魔物から助けてくれた方です。なにかお礼をしたくてここに招きました」


「…うちのメイド世話になったな…。ありがとう」

なんだちゃんとありがとうって言えんじゃねぇか。


「どうも」


「でお礼はなにがいいんだ?金か?」


「それはいいや」

楽して金をもらうのは俺のポリシーに反する。


「え?いいんですか?お金は」

フィレンツェさんはびっくりしたように言う。


「なんというか楽してもらうのはちょっと違うっていうか…」


「じゃあなんだ?なにが欲しいんだ」


「難しいな…。物欲がないからな…」


「楽してもらうのはダメなんですよね?」


「まあはい」

なんだろう?


「じゃあここで働くのはどうですか?」


「え?」

働いて金を稼ぐのはポリシーには反しないけど…。


「こんな奴が働くの!?なんか嫌なんだけど」

と言われるし、俺も嫌なんだけど。


「でもリベンジする機会が増えますよ」

なにか小言で話してる。聞こえないな。


「私は負けていない!!」

急に大声を出したので


「うわ!びっくりしたなぁ!」

とびっくりした。


「いいじゃないですか。彼、結構いい人ですよ。それに同年齢らしいですし…」


「はぁ!お前、14なのか?」


「やっぱり見えないのか…。ちょっと悲しい。でもうれしい気持ちも半面」


「どっちだよ!」


「貫禄っていうのかな?まあ俺は、それがあふれ出ているっていうのかな?はっはっは」

というかなんで貫禄がついたんだろう?昔はそんな感じじゃなかったよね?まあ師匠の元で人生経験をつんだからかな。


「なんか上から目線。むかつくんですけど」


「でどうするんですか?」


「お礼しないのはちょっと嫌だからな…。でもこいつを働かせるんはな…」


「戦闘なら任せとけ!ピキーン!」

グッドマークを出す。


「なんだよ。急に」


「ちょっと親しみやすさを出したほうがいいかなって思って」


「この方強いので魔物が来た時に大丈夫ですよ」


「たしかにこいつは強いし、魔物が来ても大丈夫…。意外とこき使うのは面白そうだ…」


「じゃあここ働け。金はたくさん用意してやる」


「OKだ。交渉成立ってことで。今日からよろしく!お・嬢・様!」

こういう有利な条件を出されたときに「だが断る」って言ってやりてぇー。でも言えないんだなぁ。


「なんかむかつくな…」

だがこれで立場的に私の方が上ということになった。これで散々こき使える。ふふふ…。


「あの…私はどうすれば…」

メフィはどうするか言ってなかったな。


「お前も働け」


「アクセル様と離れなくてよかった。でも家事とか大丈夫かな…」


「大丈夫ですよ。私がしっかり教えてあげますよ」


「ありがとうございますー」


「お前にはバシバシ働いてもらう」

俺を指をさす。


「はいはい。お嬢」


「はいが多い!まずは掃除だ!!」



「おらおらおら…」

窓ふき、床の掃除をやっている。が全部俺1人でやらせている。

「ぐぬぬぬ…」


「早!」


「俺にかかればこんなもんですよぉ」

まあ師匠の道場を掃除するときに結構慣れたからな。こんなもん余裕だけど



「次は料理ですね」

フィレンツェさんとメフィとその他のメイドさんと一緒に料理を作る。


これでも俺は日本時代、自炊をしていたから意外に自信がある。

「ステーキです。やってみましょう」


「油を引き、肉の片面を強火で45秒ほど焼く、そしたら裏返して同じように45秒ほど焼く…」


「側面は30秒ほど焼く。そしたら弱火で1分焼く…」


「できたら肉を休ませる…。できたものはこちら!」


「パフェ!」


「なんですか!?流れ的にステーキができる流れじゃないですか」


「まあ冗談なんですけど。正真正銘できたのがこのレアステーキです!」


「切ってみましょう…」

切ったときにあふれ出る肉汁、そしてしっかり表面は焼けていてだけど中は赤身が残っている。


「合格です」


「よし!」

まあ余裕だったな。


「メフィさんは私とやりましょう」


「はい…。不安だったのでうれしいです」

メフィはフィレンツェさんに任せたら大丈夫そうだな。


「ではまずこう…」


「さてサボろう」

調理場を離れる。



さて…。考え事をしようか。


なんであんなところに雪男が出てきたかだ。考えられるのは逃げ出してきた。雪男の住処になにかやばい奴が出てきたってことになる。しかし雪男はAランクだ。それ以上の魔物が出たとは考えにくい。だとするとなんだ?


そういえばあの雪男、怒っていたな。俺が怒らしたのではなく元々怒っていた。なぜわかるのかというと雪男は温厚なやつだ。無暗に人間に攻撃するやつじゃないはずだ。だとすると人間に怒っていたということだ。


答えは見えてきたな。


「ブロンだ」

Aランクを撃退できるほどの実力を持っているのは限りがある。だから考えられるのはブロンしかない。


すぐ近くにいるのか…。


「なにサボっているんですか。料理を運びますよ」


「あ。はい」

見てくれてありがとうございます。

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