地下闘技場の試合
「さて今回の第3試合を行います。青コーナー 140センチ 47キロ 期待のルーキー。アクセル!!」
その声が聞こえるとリングに上がる。
リングと言っても格闘技とかで使われるようなやつではない。ガチモンの殺し合いをするようなリングだ。マジの生きるか死ぬかのやつだ。
そして観客席を見てみると、貴族とか金持ちそうな奴らが本物の戦いを求めて見に来るのだ。死と隣り合わせのファイターの戦いを。普通の戦いとは違って命が懸かっているファイターの戦いが極上の暇つぶしになるらしい。
「そして赤コーナー Dランクの魔物 大蛇、ブラックスネーク!!」
門から入場してきて、
「スゥゥウウウウー」
威嚇をしている。俺は食べ物としか見られていないのか。そりゃあDランクの魔物だし、そんな倒されないし、しかも戦うのは子供の俺だ。楽勝だと思っているのだろう。
「今ゴングです」
ゴーーーン!!
ゴングが鳴り、戦いが始まる。
そういえばステータス確認って俺以外でも見れるのかな。
「ステータス確認!」
LV10 名前:ブラックスネーク
種族:スネーク
所有スキル:毒牙 麻痺牙
攻撃力D
防御力E
魔法攻撃力F
魔法防御力F
なるほど。魔法に弱いのか。魔法持ってないけど。もらったのスキルだけだし。
かと言って武器なしで戦うのか。防具もないけど。
そうこの闘技場の試合は防武具なし、拳だけで戦う。だからこそ味わえない体験を金持ちのボンボンは見たいのかもしれない。
「さて…どう戦うか」
様子を見ようと黒蛇の近くを回る。
鋭い牙が見える。
「一発でも牙の攻撃を食らった死にそうだな。牙に警戒しよう」
「スゥゥウウウウゥゥ」
来る!
黒蛇は一直線に飛んできて攻撃をする。
「あぶねぇー」
それを真横に避ける。
黒蛇の後ろを取り、1発
「オラァァ」
「・・・」
HP 81/82
全然効いてねぇーじゃねぇーか!!くそ!俺、LV1だからか。相手はLV10でランクはD。効かないのは納得できる。だが困った。どうダメージを与えようか。地道にやってもいいが骨が折れる。
「スイィィィイイ」
やべ!また来る。
上に飛び避ける。そして反撃をしようとするが一旦考える。
どうやってダメージを稼ごうか。
「うーん」
もらったスキルでいいのないか?ステータス確認してみよう。
ステータスを見て、いいのを見つけた。
「これだ!攻撃強化スキル発動!」
そして
「オオオラァアア。キィイーック」
「ズゥウウウ」
どうだ?
HP 76/82
「よし!ダメージは上がっているな」
・・・・攻撃強化スキルのLVが2になりました。
「!?」
なんだこのナレーション。しかもスキルにLVあったの?
・・・・強化系のスキルはLVがあります。
「なるほど理解。で君は誰なの?」
・・・・私、あなたのナビゲーションをさていただいている者です。気軽にナビと言ってください。
「OK。ありがとう。ナビさん」
・・・・では戦闘を再開してください。
「了解。あ!その前に一応ステータス確認してみよう」
所持スキル:ステータス確認 ポーズ 攻撃強化スキルLV2 など
よし!本当に上がっているな。
そのことを確認したら目の前の黒蛇を見る。
「スゥゥウウウウー」
意外にやるなって顔だな。直感でわかる。
右手を顔の前に置き、左手はダラーっと脱力し垂らす。
「今度はこっちからいくぜ!」
倒れている黒蛇に攻撃しにいく。
「攻撃強化スキル発動!」
左フック→ジャブ→回し蹴りと格闘ゲームのようにコンボをつなげる。
それに黒蛇は効いたようで
「ズィイイイイ」
と唸り声を上げていた。
「よし。手応えありだぜ」
HPはどうだ?
HP 51/82
「いいんじゃないか。よし!このままいくぞ!!」
そう言っていたら黒蛇は起き上がってしまった。
「スゥゥウウウウー」
黒蛇は威嚇する。
来る!
「ズゥウウウウウ」
突進してくる。
「同じ手か」
右に避ける。
がそれを黒蛇は読んでいたようで避けた俺に尻尾で攻撃してきた。
「ぐふ」
HP3/10
やべぇー。食らっちまった。しかも半分以下まで削られている。LV低いからか。たく!もう食らえねぇーぞ。
いや待て、たしか回復スキルもらったはず。
「ステータス確認」
所持スキルを見る。
などって書いてあるけどまだあるってことでしょ。
「所持スキルをすべて表示!」
所持スキル:ステータス確認 ポーズ 攻撃強化スキルLV2 自己回復
あった自己回復!早速使ってみよう。
「自己回復!」
すると緑色のオーラに包まれ、
HP10/10
よし!回復しているな。ばっちりだぜ。さて続きを始めようか。
構える。
「どっからでもかかってこいや!!」
アツくなってきたじゃねぇーか。ヒャッハー!
「スゥゥウウウウイイイイー--」
お見合いが続く。相手も警戒している。簡単に突進はしてこないだろう。かといってこちらから攻撃するのは中々リスキーだ。奴には牙がある。1発でも食らったら即死だろう。
なにかいい策はないか?やべ来る!!今度は牙だ。
「ズウウィイイイー-」
避けるか?だが避けても相手は学習しているだろう。さっき尻尾で攻撃したようにさっき以上のカウンターを食らうだろう。見るのではない。よく観るのだ。奴の動きを。
奴は牙で攻撃しようとしている。顔は地面から少し浮いている。動きは蛇行。こちらは牙以外の攻撃1発は大丈夫だ。自己回復でどうにかできる。だが自己回復する時間がなくもう1発食らうのはだめだ。死んでしまう。
今いい策を考えたぜ。とっておきのな。それは…
「とりあえず逃げる」
当然追っかけてくる。だが普通に逃げたわけじゃないぜ。
「壁だ!!」
黒蛇を壁に誘導して、壁に当てたのだ。
「ズゥウウウウウ」
HP30/82
「痛いだろ?壁は。にっひっひ」
だがまだ生きている。まだ油断できないぞ。
・・・・スキル誘導を得ました。
「おお!スキルってこんな感じで覚えるんだ。でこの誘導ってのはそのままの意味でいいのかな。敵を誘導しやすい的な?」
・・・・その通りです。誘導したいときに使いましょう。
了解。
「ピヨピヨしている間に食らわせる!!オオオラァアア!!パーンチ」
HP29/82
「やべ!攻撃強化スキル使ってなかった」
・・・・今は使えませんよ。クールタイムがあるので。
「え?クールタイム?どれぐらいですか?」
・・・・1分といったところでしょう。ちなみにこういう強化スキルは継続時間が決められているのでしっかり確認しておきましょう。
「はーい」
使えるまで逃げ回るか。
「スゥゥウウウウ」
起き上がったな。でもすぐには攻撃してこない。カウンターしようとしてるとみた!
ならば俺は溜まるまで気長に待つとしよう。
でもよく考えたらカウンターしようとしてるなら俺は一撃で倒さないといないじゃないか。だって耐えられたらすぐにカウンターを受けてしまう。それがもしも牙攻撃だったら俺は死ぬ。
ではどうしたらいいのだ?
・・・・ポーズを使ってみることをお勧めします。
「ポーズ?」
・・・・使ってみたらわかります。
よくわかんないけど使ってみるしか俺には残っていない。それが最善だろう。
「では…ポーズ!!」
「・・・。え?なんも起きてないですよね?」
・・・・よく見てください。ブラックスネークを。
言われた通り見てみるとブラックスネークは動きが止まっていた。
というか周りを見てみると観客も動いてなかった。
「どういうこと?」
俺は困惑してしまう。
・・・・ポーズとは簡単に言ったら時を止めるスキルです。
「え?マジ?」
「へっへっへ。やーい。やーい」
黒蛇の前でダンスを踊る。
・・・・何やってんです?早くトドメを。
「了解。では」
「攻撃強化スキル発動!!そして…」
「オラオラオラオラオラァァ!!!」
怒涛の連打。
「ニヤ!!」
「でどうやって解除するんですか?」
・・・・なんで笑ったんですか?
「気にするな!でどうやるんすか?」
・・・・感覚でわかるはずです。
「ええ。じゃあ適当にリスタート!!」
「ズゥエエエエ」
「お!できた」
HP0/82
「勝った。ニヤリ!」




