のらりくらり
「やはりバレていたのか。お前何者だ?」
木影から出てきていた。赤髪の少女だった。
「そんなに俺怪しい?」
「質問を質問で返すな!私の質問に答えろ!!」
「まあ世界の破壊者…。ではなくごくごく普通の人だ」
「そんなわけないだろ!!じゃあなんだその禍々しい刀は!?」
鬼神村正を指をさして言う。
「ああ。これ?ただの妖刀、鬼神村正だよ」
「は?」
「だから鬼神村正だって。まあオーラは隠せないか…」
「たしかに鬼神村正はなくなったと聞いたが…。お前が持っていたのか!?」
「おお。情報が早いね。ついさっきもらったんだけどなー」
「なにが目的だ?」
「うーん。まあ平和のためって言っても信じてくれないだろ?」
「平和だと?平和のために妖刀を使う奴が居るか!」
やっぱり信じてくれないか。
「じゃあ逆に質問するけど。君はなんで俺をつけて来た?」
「妖刀を持っている危ない人間が居たら誰だってどんな奴か気になるだろうが。危険分子が」
「ふーん。そんな感じに見えるのか。ちょっと悲しいわ」
でもどう対処しようかな。できるだけ話し合いで解決したいけど、相手が攻撃してくるなら実力行使をするしかないか…。
「お前はどういう奴だが知らないが、妖刀を持っているということは危険に過ぎない。私のためにも死んでもらう」
「おいおいおい。物騒だな。悪魔さんよ」
「!?お前どうしてそれを…」
そう言うと目の前の少女は悪魔の翼と角を生やす。
「いーや。なんかさ。俺、魔力がない代わりに気配を感じやすくてね。で解析してみると悪魔って言っていてね」
本当はステータス確認しただけど。
「なにを言っているんだ?」
「でもさ。俺は戦う気なんてないんだよね。なにか勘違いっていうか、誤解かな。それを正したいな。でも君が戦うって言うなら実力行使をするしかない」
斧を持つ。
「妖刀は使わないのか?」
「いやー。これは使うと命を削られる代物でね。あまり命を削りたくないんでね。だからこの斧で戦うってこと」
「舐めているのか?」
「あ!ごめん。気を悪くしちゃったかな。謝る。ごめん」
「なんなんだこいつは…。まあいい。死んでもらう」
「俺死にたくないよー」
「なにを言ってんだよ」
「まあいいや。覚悟はついた。よっしゃー。来いや!!」
「なにを考えているかわからない奴だ。まあいい。危険分子を消すだけだ」
「星の声よ我が声に従いたまえ!!メテオ!!!」
おお!なんか空から隕石が出てきたぞ。これはすごいな。魔法か?悪魔の魔法はすごいな。普通の人の魔法見たことないけど。
「潰れて倒されろ!!やぁあああーー」
「うむ。いやー。骨が折れそうだ」
爆発で街まで被害が及ぶかもしれないな。でも隕石を破壊したところで破片が街まで行くかもしれないな。いや結界張ってあるな。なら大丈夫か。よし破壊する。
ここまで0.2秒。アクセルは0.2秒の間に考えをまとめた。
「頼むぜ斧!!嵐纏!!」
嵐を纏う。そして斧にエネルギーを溜める。
「大変そうだなぁ!!」
斧で隕石を切る。
「おお!!硬いねぇ!!面白い!!よっと」
地面に戻る。
「君、すごいねぇ!!」
「まだ終わってないぞ!!このメテオをお前に…」
「爆発しろ!!」
隕石に流したエネルギーを発散させる。
すると隕石は爆発する。エネルギーを継続できるようになっているがこれは遅れてエネルギーを流して発散できるようになったのだ。
「え?」
「いやー。爆発は芸術だよね」
「お前、なにをした?」
「うーん。まあ隕石を爆発させた。かな?」
「じゃあ何故お前は追撃しなんだ?お前ほどだったら爆発を利用して追撃することだってできるだろ。なのに何故今、吞気に話しているのだ?」
「できるだけ話し合いで解決したいからだ。そもそも君に危害を加えるつもりないし」
「は?じゃあ何故妖刀を持っているんだ?」
「だから平和のために利用するんだよ。もう誰も失いたくないから…」
「誰も失いたくないだと?」
こいつ本当にやばい奴ではないのか?信じていいのか?
「なんでもない。君はちょっとは人を信じたほうがいいと思う」
「!!」
「あのさ、ずっと気になってたんだけどなんかずっと殺気立っているけどさ。なんかあったのか?もしかしてそれが俺を倒そうとした原因なのか?聞かせてくれよ」
「・・・」
「…言いたくないなら言わなくていいよ。ちょっと熱くなりすぎた。すまん」
”この人を信じてみよう。”
「こちらこそ倒そうとしてごめんなさい」
意外と素直な奴だな。
「いいよ」
「それで私の話なんだけど…」
「ある日、帰ったら故郷がなくなったんだ」
「なにッ!?君の故郷が…。誰がやったんだ!?」
「ブロンの奴らが…」
「!!」
奴ら…。どこまでも……。くそ!!胸糞わりぃな!!
「どうやら俺のと敵が同じのようだな」
「え?」
「俺はブロンの奴らが憎いんだ…。よくも…」
私の故郷を思ってくれているの?こんなに熱くなってくれるなんて。
「ずっと1人だと思っていた…」
「え?」
急にそう言うので驚いた。
「故郷のことをそう思ってくれるの生き残りの私1人だけだと思っていた…。ありがとう!!」
「あ…ああ」
「私、メフィっていうの。あなたは」
「俺はアクセルだ」
「…あなたは私の希望です。どうか私と契約してください!!なんでもしますから!!」
すごい剣幕で話される。
悪魔は契約することで主人と主従関係を結ぶ。主人のピンチには悪魔が助けることが絶対である。主人と悪魔は強さを共有する。そして主人は悪魔に対して代償を払わなければならないということはないが払った場合、悪魔の凄まじい力を有することになる。
「君はそうしたいのか?」
「はい!!あなたと契約したいです!!」
「そうか。そうしたいなら…。契約しよう」
主人が契約すると言ったらそこで契約が完了し主従関係が生まれる。契約破棄はできない。
「ありがとうございます」
赤い光が俺たちを囲い、契約が完了する。
「ではなんでも申し付けください。あなたならなにをされてもいいです」
「お…俺はなにもしないぞ」
「いいんですよ。私は」
「じゃあ…」
「翼をください」
「え?」
驚いている様子。
「というか貸してっていう方が正しいか。空飛んでみたいんだよね」
「無理しなくていいんですよ。あなたになら体だって…」
「いいんだよ。ほら翼を貸してよ」
「なら…。あなたに翼を貸します」
「やったね」
すると俺の背中に悪魔の翼が生える。
「おお!かっこいいじゃん。飛んでみよ」
飛ぶの結構ムズイな。うまくいかないなぁ。
「最初はなんでもむずかしいものです。頑張ってください」
「ありがとう。よーし!!飛べ!飛ぶなら!飛ぶとき!飛ぼう!」
お!意外と気合でいけるもんだな。
うむ…それにしても
「風が気持ちいいぜ!!」
「フォオオオオーーー」
いいもんだ。ストレス発散になりそうだ。
「これをいつも味わっているのか?悪魔は」
「はい。気分がよくなります」
「そうだ。今、旅をしているんだけど付いてくるの?」
「当たり前です。あなたと契約したのでいつまでも一緒ですよ」
「まあ君がいいならいいんだけど。あ!寒いの大丈夫?」
「大丈夫です」
「ならよかった。寒い所に行くからね」
「寒い所ってどこですか?」
「レイだよ。まあブロンの情報を集めにね。なんかさブロンの奴が居るみたいでね。そいつから話聞こうと思ってんだよね。もちろん力ずくでね」
「君の故郷の事も聞けるかもしれない」
「!?」
「覚悟はできてる?」
「あなたと契約したときから覚悟は決まってます」
「よし!いい意気だ。でも焦っちゃだめだぞ。ゆっくりだ。ゆっくりと」
「はい」
「じゃあ行こうか。雪の国、レイに!!」
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