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のらりくらりの旅開始

あれから6年、俺は14歳になっていた。道場を離れる時が来たのだ。今は別れの挨拶に行っている。


「師匠!ありがとうございました」


「おう。楽しかったぜ。ブロンの情報も大事だが、旅楽しんで来いよ」

思ってみると辛かったけど楽しかったな。修行は最初はきつかったなー。今では楽しんでるけど。


「はい。6年間ありがとうございました」


「じゃあな」


「はい」

礼をする。


じゃあ次は村の人たちに挨拶だな。



「お姉ちゃん。ありがとう」

色々あったなー。例えば朝起きたらお姉ちゃんの部屋だったり、たくさん甘やかしてくるし…。まあたまに剣の稽古に付き合ってくれてうれしかったな。いい思い出だな。


「私も行きたかったんだけどなー」


「来年、学園なんでしょ。旅をしている場合じゃないでしょ」

学園というのはラギにある最大級の学園で魔法や剣の実力者が集まる学園だ。とりあえずすげぇーって所だ。


「えー。でも弟の方大事だし…」


「いいって。また会えるから安心して学園の準備してね」


「しょうがないな。じゃあまたね。しっかり元気にやるんだよ!!危ないことはしないこと!!いいね?」


「はいはい」

そう話していたら村の人たちが来たようだ。


「いやー。アクセルは旅に出るのか。元気でな」


「元気でね」


「元気で」


「みなさんありがとうございました」


「困ったらまた戻ってきてよね」


「はい。そうさせてもらいます。では行ってきます」


「アクシィ!!またね!!!」

格好つけて手を振る。



「よし。みんなに挨拶できたし目的地に向けて行くか」

目的地はこの先の国、雪の国レイ。


途中で頭防具を買ったし、被ってみるか。

「よいっしょっと」

買ったのは鉄の防具の頭のやつ。なぜ頭だけかって?金がねぇんだ。持ってきている金は旅のために使う用なのであまり使えない。よって頭防具しか買えなかったのである。


まあ頭防具なら顔の傷を隠せるし、ブロンの奴らに気付かれにくいからいいか頭防具だけでも。


「おお。あったけー。いいなこれ気にいった」

でも見にくい。視界が悪い。すぐ慣れるといいが。



「にしても1人だから話し相手が居なくて暇だな」


・・・・私が居るじゃないですか。忘れないでください。


「そうでした。ごめんなさい。ナビさん」


・・・・まあいいです。では話をしましょう。なんの武器を持ってきたんですか?


「そりゃあ勿論斧ですよ。結構パワーあるんで」

修行により凄まじい筋力がついたので斧を持ってもあまり重いと思うことはなくなった。


・・・・なるほど。ではLVはどれぐらいになりましたか?


「最近、確認してなかったからなぁ。どれぐらいだろう。見てみよ」


「ステータス確認!!」

LV99


「は?なんで99?これも修行の影響なのか?」


・・・・でしょうね。嵐龍の修行していたのでなんの不思議ではありません。


「そういえば基礎能力に振り分けてなかったな。これならSランクにできるじゃね?」


・・・・ですね。攻撃力と防御力、魔法防御力に振り分けますか?


「勿論、はい!!だ」


攻撃力 S

防御力 S

魔法攻撃力 E

魔法防御力 S


「すげぇ。力が漲ってくる」


・・・・強いですね。すごく。


「ありがとうございます。なんかすげぇ強い魔物にも勝てそうな気がします」



・・・・それに新たなスキルを覚えています。


「え?じゃあ見てみよ」


新たなスキル 継続回復


・・・・このスキルは発動すると20秒間ずっと回復し続けます。


「無敵じゃないですか!」


・・・・ですね。即死級の攻撃を受けない限り死にません。


「だけどこういうのってデメリットがあるのが常識だ。デメリットありますよね?」


・・・・ええ。1日2回しか使えません。


「なんか処方薬の1日何錠みたいな感じだな。まあ防御力とかすげぇあるからそんなに使う訳じゃないし2回くらい十分か」


・・・・そうですね。あまり使う機会はないかと…。ですがそのスキルを最大限活用できるものがあります。


「え?」


・・・・それが置いてある場所がここから近いです。なので行ってみることをオススメします。


「そうなのか。じゃあ行ってみっか」


・・・・その場所が——



「なんでこんな祠に?」

そのものがあるという祠の前に着いていた。


・・・・かつて危なすぎて封印されたんです。この祠に。


「危ないって…。なにか危ない代物なんですね」


・・・・ええ。そして前の箱に入っています。


「箱でかいな。それにお札も貼ってあるし。特級呪物みたいだ」


「それでは開けますよ」

意外にも古臭い音はせず、無音だった。



そして箱の中には…

「か…刀?」


・・・・そうです。これが封印されていた妖刀、”鬼神村正”。


「鞘から抜いたらやばそうな空気がビンビンしているぜ」


・・・・そうです。鞘から抜いたら主人のHPを削り続けるというものがあります。


「ひえ。恐ろしいぜ。だからあのスキルが役立つと」


・・・・減り続けるHPを回復し続ければ実質デメリットはなくなります。


「20秒だけの切り札って訳か。なかなかかっこいいじゃねぇーか。誰もが憧れるデメリットありの妖刀を20秒だけ使える。心を揺さぶられるぜ」


「斧とこの鬼神村正で頑張るかー」



「うお!!」

「え?は?ここは?」

なんかどこかに転送されたのか?


「お前強いのか?」

突如声が聞こえる。


「誰だ?」


「誰だって?はっはっは!!お前が手に入れただろ?」


「は?」

手に入れた?もしかして…


「わかってんだろ?鬼神村正だ」


「じゃあなんで刀が話してんだよ」


「私はな…元々は刀じゃないんだよ。刀に封印されているんだよ」


「じゃああんたは何者なんだよ」


「そのままの通りだ。鬼神だ」


「鬼神…」

聞いたことがある。鬼神は鬼のような見た目をしており、戦いを好む奴だったと。そして危ないってことで封印されたってわけ。


「私の持ち主はどいつもこいつも貧弱でな。私の力に負けて死んでおったわ。ではお前はどうかな?」


「まあ楽しませてやるよ。退屈にならないくらいは」

20秒は使えるし、ただじゃ死なねぇーよ。


「ガハハハッ!!お前面白い奴だ。せいぜい私を楽しませろ」

近くに置いてある酒を飲む。


「お前も飲むか?」


「下戸っていうか未成年だし飲めない」


「お前は面白い奴だ。だがお前は強いのか?」


「まあそれなりには」

師匠の修行受けていたし並以上は強いんじゃね?


「嘘だな。主人の力くらい知らないと思うか?」


「は?」


「それなりってほどじゃねぇーだろ。Sランクの魔物倒せるだろ」


「は?S?倒したことないからわかんねぇよ」


「どんなことをしたらそんなに強くなったんだ?気になってきたぞ」


「ただ師匠の修行受けただけだよ」


「そんなにすごい師匠が居るのだな会ってみたいものだ」


「すごい人だぜ。唯一すげぇ尊敬できる人だ」


「そうなのか。じゃあそろそろ時間だな」


「じゃあな」



「おっと!戻ってきた」

持っている鬼神村正を見る。


「気さくな奴だったなー。まあよろしくな」

なんとなく頷いたような気がした。


「さて目的地に向けて行くか」


・・・・どうやら魔物が来たようです。


「うーん。締まんねぇな」

祠を出る。


「おお。黒蛇か」

これはここぞというときに使いたいから斧でやるか。いや拳でやるか。


「スィイイイイーー」


「嵐纏!!」

俺の周り嵐が巻き起こる。


「やっぱ師匠ほどにはできねぇーか。まあいい成長した姿見せてやるぜ」


「来い!!」

その言葉を言うと黒蛇は理解したかのようにこっちに突っ込んでくる。


「スィイイイイーー」


「いいね。思い出すぜ。闘技場で戦ったお前の仲間を」


「オラァァ!!!」

俺が殴ると爆発が起きる。


「ズィー」

1発だけで終わっちゃった。俺も成長したって訳か。エネルギーを継続できなかったからな。あの頃は。


「さて出発するか」

そして俺は歩みを進める。

見てくれてありがとうございます。

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