式神
アニソンぽく!
使役われるだけの魂を紙きれに刻み
競いあえるのなら薄さも また鋭さ
影とかたちまで定められちゃ せめて面構え
噛みしめる奥歯には一文字 結ばせてくれ
てのひらで踊るより千切れるまま吹雪を舞わせたい
散り際こそが遺された最初の自由なのか
我ヲ強ク放テ
綴じた鎖の先端でも 其処に刃 光らせるとき
そいつを生き様と呼べるだろう
今ダ 強ク放テ
暴力と運命に牛耳られた世界に抗う
術はきっとひとつだ
それぞれが持ちあわせて それぞれにしか持ち得ない
解呪かれるだけの願いでも紙きれに載せて
叶えるつもりなら軽さは また儚さ
誕まれ育ちなど選べなけりゃ せめて立ち姿
踏みしめる靴底でその返事 描かせてくれ
くちびるで謳うより黙ったまま瞳をみつめたい
静寂こそがものを言う最期のチャンスかもと
我ヲ強ク放テ
濡れて滴る銃口へと 灼けた弾丸を 疾廻らせるとき
こいつが生き様と誇れるんだ
今ダ 強ク放テ
理不尽と不意討ちに彩られた世界を愛せる
贄はおのれひとつだ
それぞれで持ち寄っても それぞれにだけ持ち去った