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プチホラー

プチホラー45連発

作者: 七宝

 とっても短くて怖さも控えめなプチホラー詰め合わせ。軽い気持ちで読めるのにゃ!

『ユッケ』


 公園で真っ黒な袋を叩く男がいた。

 袋からは猫のような叫び声が聞こえている。


 男がいなくなってから袋をあけて見てみると、中にはユッケのようなものがあった。


 毛はほとんど見つからなかった。



『骨の髄まで』


 ヤスは右手を食べていた。

 痛みなど感じていないかのように、ゴリゴリと音を立てて骨をしゃぶっていた。



『コンビニ』


 コンビニでバイト中、自分と全く同じ顔の客が入ってきた。

 向こうは驚いていない。



『豆大福(実話)』


 祖母の家にて。

 留守中に、仏壇に豆大福が供えられていたことがあった。

 一応家のことを知っていれば鍵がなくても入れないこともない作りだったが、親戚や知り合いに聞いても全員が「知らない」と答えた。

 もったいないけれど捨ててしまった。



『敬語』


 ある日から家族が俺にだけ敬語を使ってくるようになった。



『帰ってきた息子』


 10日ぶりに死体になって帰ってきた。

 手の指が6本なくなっていた。

 残っている指には爪がなかった。

 性器が裂けていた。

 両目がなくなっていた。

 口の中に悪臭を放つものが詰め込まれていた。

 顎の皮がめくれていた。



『バナナ』


 タケシの筆箱には若いバナナのミニチュアが沢山入っていた。

 よく見るとそれは蠢いていた。


 脚をもがれたバッタだった。



『迷信』


 両親をすり潰したものを庭にまくと、未来永劫草が生えなくなる。



『アンチ』


 裏の公園に住む盲目の老人は、毎朝日の出に猛反対している。



『犬化』


 向かいのビルの全ての窓から誰かがこちらを見ている。鏡を見てみると、私は犬になっていた。



『思想』


 お利口さんが許せないという理由で優等生を殺して回った彼もまた優等生だった。



『痛み』


 本を破いたら赤い血が出た。



『身代わり』


 我が家の屋根の上に立っている黒い男は風が吹いても雷が鳴っても微動だにしないので、母が物干し竿でつついてみたところ、飼っていたカブトムシが全部死んだ。



『りのちyか』


 スマートフォンで「りのちyか」と検索すると、あなたにとって1番大切な人があなたの考えうる最悪の方法で自殺する。



『死にたい』


 大声でプリキュアの曲を歌っていると、曲がり角で女子高生2人組と鉢合わせた。



『びっしり』


「史上最恐」と書かれた帯に期待を膨らませ家に帰ってから読んでみると、1ページ目から最終ページである256ページ目までびっしり自分の名前が書かれていた。



『ただいま』


 何度捨てても朝になると私の枕元に戻ってくる母の骨壷。



『変態』


 道行く人全てが私のスカートの中を覗き込んでくる。



『いつのまに』


 電車で隣に座っている女性がずっとスマートフォンで同じ画面を見ているようなので覗き込んでみると、そこには満面の笑みの私の顔があった。



『パチン』


 舌の裏側、弱そうすぎ。

 ハサミでぱちん、て想像してみ。



『ふみふみ』


 ベランダに出ると見知らぬ男性が横になって寝ていた。洗濯物を干さなければならないので、何度も謝りながら男性の上を歩いた。



『悲痛』


 私の部屋の押入れの中で毎晩誰かが泣き叫んでいる。



『呼びかけ』


 風呂に入っていると外から私の名前を呼ぶ女性の声が聞こえたので返事をしたら、途端に激しい雨が降り始めた。



『なんで?』


 抜いた髪を見てみると、両端に毛根がついていた。



『ただいま その2』


 首輪のついた仔猫を轢いた。

 家に帰ると、血にまみれた仔猫の死体がポストに入っていた。



『声』


 ラジオから流れる赤ん坊の声。



『目』


 雨漏りの元を見上げてみると、2つの目だけが浮いていた。



『ヒトガタ』


 いつも利用する電車の顔には、人の形をした赤い跡がある。



『メモ』


 餌付けをした小学生8人を明後日までに出荷すること。



『遊び』


 都会人には分からないだろうが、田舎ではこうやって田んぼに同級生を埋めて遊ぶのが普通なんだぜ。



『黒』


 西の空を見つめていると、突如真っ黒な球体が目に飛び込んできた。



『ナデナデ』


 寝る前に自分の目玉を撫でておくと、翌日あいつの目が見えなくなるらしい。



『5/5』


 ゆらゆら揺れるこいのぼり。

 今年はなぜか、ひとつ少ない。



『無題』


 老人が手招きをしている。



『流』


 映画で感動して涙を流した。こんなのは何年ぶりだろうか。

 ふと周りを見てみると、皆目を見開き、口から黒い液体をゴボゴボと垂れ流していた。



『指』


 ポストに黒く塗られた人の指が入っていた。



『合掌』


 どこへ行っても、誰に会っても、みんな俺に向かって手を合わせてくるようになったのは、いつからだろうか。



『名前』


 最初はふとした事だった。

 なんか名前を呼ばれた気がする。ただそんな感じだった。


 でも最近は違う。街を歩いていると明らかに私の名前が聞こえてくる。どこかしこから聞こえてくるのだ。

 かといって私に声をかけてきているわけではない。そこが気持ち悪いところだ。


 家のテレビもそうだ。私の名前が度々聞こえる。

 そのうち、いつも聴いている音楽の歌詞にも混じるようになった。



『なぜ?』


 クラスのマドンナである佐々木さんが目の前で転んでパンツが丸見えになったのだが、なぜか俺の顔がデカデカとプリントされていた。



『墓地にて』


 悪友2人と霊園に肝試しに行った。


 Dは墓の花や線香を片っ端から蹴り飛ばし、Jは墓石に小便を引っかけて回っていた。そして俺はその様子をカメラに収めていた。


 5分くらい過ぎた頃、2人が突然叫び出し、同じ方向に走り出した。


 カメラを向けながら追いかけていると、ある墓の前で2人が止まった。おそらく霊園の中で1番大きな墓だった。


 2人は墓のほうを向いてしばらくブツブツ何かを呟いたあと、膝を折って地面に手をついた。


 何を思ったのかDが突然土下座を始めた。何度も何度も、地面に頭を擦り付けるように土下座を繰り返した。


 Jはその間ずっと号泣していた。


 その光景があまりにも異様で、気持ち悪くて、怖すぎたので動画に撮ってTiktokに投稿したところ大バズりし、今では大量のMADが作られている。


 来月2人は『土下座号泣DJ』というコンビ名で歌手デビューするそうだ。



『優良物件』


 誰かが答えるから、家では喋らないようにしている。


 それにだけ気をつければこの上なくいい物件だ。



『お棺』


 リサイクルショップを探索していると、奥ばったところに棺桶を見つけた。


「マジかよ、こんなのも売ってんのかよ」とドン引きしながら立ててある棺桶の前を通り過ぎようとした時、苦味の強い臭気が鼻をかすめた。


 本能的に棺桶に目をやると、上のところが開いていて、その中には俺の顔があった。



『山籠り』


 見ちゃったんですよ、その女の顔を。


 それからあいつ、おかしくなっちゃって。

 山に籠ってところてんしか食べない生活をしているらしいです。



『真後ろ』


 友人と山へ肝試しに行った帰り道、ぽつんと立っている人を見つけた。

 首が180度回ってこちらを向いた。

 母親だった。



『逃げて』


 インターホンに出てみると、感情のない小さな声で「逃げてください」と言われた。

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― 新着の感想 ―
[一言] コウイフほらーヲわたしもカキたイ
[一言] 夜に見た自分が馬鹿だった...。
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