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⑧魔法の実技にワクワクの桜様。やる気ありあり過ぎてやらかす。

リリアンヌとの初めてのお喋りの時間はあっと言う間に過ぎ、学校に到着。





さぁ戦いの始まりだ。

しっかりリリアンヌを守ろうと思う桜なのであった。





馬車を降り教室へと向かうリリアンヌ。





その前に朝っぱらから殿下が絡んでくる。





怯えるリリアンヌを感じつつ桜はこの王子、実はめっちゃリリアンヌちゃんの事好きやな……。

と思っていた。





話しかけられる前にとびきりの笑顔で「おはようございます、殿下」と声をかける。

リリアンヌもとい桜おばあちゃん。





目の前の美少女の笑顔に、頬を染めて固まる殿下。





笑顔のまま殿下の前を通りすぎそのまま教室へ。





教室でも、いつも何かと絡んでくるメンバーを撃退しクラス中が騒然となった。

(まぁ笑顔で挨拶しただけなのだが……。)





実はリリアンヌは非常に優秀である。

いつも俯いて何を言われても言い返さない為に侮られているが、その実座学は王太子妃教育で忙しくなるからと既に全て終えている。




本来ならば学園で学ぶ事など無いのだが貴族の義務であるので仕方がない。





大人しいリリアンヌがいつも成績上位者であるのは公爵家への忖度などと噂されているが、王族である王子がリリアンヌよりも常に下の成績なのは何故なのか…。




噂とは適当なものである。




▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪





今日は魔法の実技の授業である。

今までリリアンヌは初級の魔法しか使えていなかった。

リリアンヌの魔力量からして、教師たちは首をかしげていたが魔法を使いこなす為には魔力に加えて、精神力、心の強さが大切で今まで虐げられ自分に自信の持てなかったリリアンヌでは仕方の無い事であった。





でも、今日、授業を受けて居るのは中身9割桜おばあちゃん。なので、自信満々。

精神力ありありである。





そして桜おばあちゃんは初めて受ける魔法の実技の授業に非常に張り切っていた。




本日の課題は中級魔法を実技場の的に当てると言うものである。




リリアンヌはいつも初級しか使えず皆に馬鹿にされたり、陰口を言われていた。





的の前に立ち中級魔法を放つ桜おばあちゃん。





氷の矢が的に当たる事をイメージしながら「貫け!」と命令する。





すると、現れた矢は複数へと分裂し実技場に並んでいる全ての的を破壊してしまった。





消え去った全ての的をみてボーゼンとする。





「魔法って凄いなぁ~!」と呟く桜おばあちゃん。リリアンヌも驚いているのが伝わってくる。





驚きつつも先生が合格を出してくれる。

次の生徒に場所を譲るべく後ろへ下がると。





いつも何かと絡んでくる伯爵令嬢が「やっと中級が使えたと思ったら暴走させたのではなくて?もっと練習しなくては危険でしてよ!」と言ってきた。




(あっこの子、何かとよく声を掛けてくる子よね~)と桜が思っていると。





(ダァグリス様は魔法がとってもお上手なのですよ!)とリリアンヌの声が聞こえた。





そこで、

「ダァグリス様は魔法がとってもお上手なのですね。良かったら是非上手くなるためのコツなど教えて頂きたいですわ!」

と、お願いしてみる桜おばあちゃん。





顔を真っ赤にしながら

「そっそこまでおっしゃるなら、少し位教えて差し上げてもよろしくってよ!」





「ふふっ、ありがとうございます。是非私の事はリリアンヌとお呼び下さい。

私もユリース様とお呼びしてもよろしいかしら?」





「リッリッリリアンヌ様!!!もちろんですわ。」更に顔が真っ赤なユリース様。





「これで私達お友達ですね。」





ニコッと微笑むリリアンヌもとい桜様。







(やった!リリアンヌちゃん、お友達ゲットよ!)

(お友達~ハワワワワ~~。)





「私がリリアンヌ様とお友達っっっ。

とうとう、リリアンヌ様とっっっ。」と





しばらくぶつぶう呟いていたかと思うと、急にリリアンヌの手を握りしめ





「リリアンヌ様、この後ランチをご一緒しませんこと?色々お話お聞きしたいですわ。」




と、真っ赤な顔でせまるユリース伯爵令嬢なのでした。





初めての魔法の授業にワクワクな桜様。

いくつになっても好奇心旺盛ですね。




今日もお読み下さりありがとうございます♪

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