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生きることを諦めた公爵令嬢はなぜか励まされる!  作者: Erriy
第4章 公爵邸から王都へ
74/88

74 どうしてそっくりなの?

 

「おとなのスールしんさまは、どうしてフランくんにそっくりなの?」




「彼は、私の中の愛の欠片。

 最後の希望だから。」




「んっ?えっ?

 どういうこと?もっとくわしく!

 それでは、よくんかりません。」




「だから言うておるじゃろう。

 こやつは、この世界に失望したのじゃ。我の糧になれば本望じゃろうて。」




「いやっ。糧になる事は望んでいない。」




「ふっ神が人間を見捨てるなど、己の存在意義を捨て去った様なものじゃろ。」




「見捨ててなどいない。」




「かってにじぶんに、つごうよくかいしゃくしてるだけでしょ。

 スールしんさまはみすててないっていってるでしょ。」




 じっとりとした不愉快な視線を向けて来る女。




 ゾワゾワと肌が粟立つ。




「我が見捨てたと言ったら見捨てたのだ。」




「だだっこ‥‥‥」




 駄目な子をみる目で女を見つめるリズ。




「ぐっ。 だっ誰が駄々っ子なのじゃ。おぬし、本当にいい性格しとるの。」




 じーーー。見つめるリズ。




「とっ兎に角、こいつは自分の中の大切な部分を捨てたのじゃ。」




「捨てていない。逃がしただけだ。

 うっかり、術中にはまってしまい不覚。」




「けんかいの、そういが、ひどい。

 はーい、スールしんさまのけんかいを、さいようしまーす。」




「ぬっ何故じゃ。

 我の意見の方が正しいであろう?」




「ん〜いつのじだいも、うばうことばかり、かんがえているものに、ろくなやつはいないのよ!」

 ビシッと女を指差して、キメ顔のリズちゃん。




 イラッとした女は、皆が気が付いた時には王と王妃をむんずと掴んで、魔法陣へと放り投げていた。




「あぁぁぁぁぁ‥‥‥‥‥。」


「きゃゃゃゃゃゃ‥‥‥‥‥‥‥。」




 魔法陣の中で浮かぶ2人は悲鳴を上げたかと思うとすぐに、意識を失い脱力した。




 赤い唇を歪に引き上げてにいっと笑う女。



 髪の艶が増し、喜ぶ様にウネウネと踊る。













こんにちは。お読みいただきありがとうございます☆

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