71 エスポストア様とエスポストア山
リズは考える。
王家と女の関係は何となくわかった。
でも、エスポストア様とは?
あと、エスポストア様に抱えられてた人とは?
さて、どちらから聞こうか??
妖艶に自分の唇をペロリと舐めて、横たわる王太子を魔法陣の外へと放り投げる女。
リズは、王太子に浄化魔法をかけるか一瞬迷ったが、自身の移動を優先した。
フランにお願いして、エスポストア様達の側まで移動してもらう。
そして、エスポストア様とその側でグッタリしている者たちに浄化魔法をかける。
エスポストア様が目を開けリズを見る。
「あーありがとう。
だが、わしはもう長くは保たん。
わしが引き抜かれた事によって、エスポストア山の力が暴走しておる。しかし、わしには止める力は残っておらん。
フランよ、頼んで良いかな?」
「エスポストア様、そんな事を仰らず。リリー様が悲しみます。
アラン様だって。」
「あぁ、サランに頼まれてリリーとアランを見守って来たがそれもここまでじゃ。
まぁ、サランも文句は言うまい。
サランと酒でも呑みながら、リリーとアランの事を報告してくるさなぁ。
フランよ、後の事は頼んだぞ。」
エスポストア様は言い終わると同時に、サラサラと光の粒となってフランに吸い込まれる様に消えてしまった。
「そんなっ。」
言葉を失い、俯くフラン。
フランにギューと抱きつくリズ。
「悲しんでいる暇は無いようだぞ。」
はっとして、声の方を見る。
リズは声の主を見てフリーズした。
更に混乱した。
えっ、あれっ、フランくん?
えっ、フランにそっくり。
えっ、フラン君のお父さん?
フランが大人になったらこうなるんだろうなぁ〜と言う姿の男性が片膝を付いて、何とか立ち上がろうとしていた。
カツカツカツ。。。
足音が近づいてくる。
女だ。
「あ〜ら、残念。
エスポストア山の霊力が欲しかったのに。
あんな小僧より先に、こちらを食べておくべきだったわ〜。」
さして残念でも無さそうに言いながら近付いてくる。
フラン君にソックリな男の人を見つめながら。
今日もお読みいただきありがとうございます☆
エスポストア様消えてしまいました
。:゜(;´∩`;)゜:。




