62 いざ王都へ!
非常に簡素な馬車を1台と騎士が馬に乗って周りに3人。
少数精鋭にて王都に乗り込む。
エスポストア山はこの1週間、何度確認しても王都方向へのみ、全ての厄災を向けるかの如く、噴火し続けている。
不思議としか言いようがない。
更に王都から多数の民衆が避難してくる事を想定して対策を立てた。
が、今のところ一人もやって来てはいない。
これも不思議としか言いようがない。
王都に近づくにつれ、噴火の影響により空は覆われ光が遮られる。
次第に昼も夜も分からなくなった。
口には皆、布を巻いている。
なるべく粉塵の影響を避けるため、肌は極力出さず、帽子に眼鏡も装着している。
出来ることならゴーグルが欲しかったが、この世界には無い様で通じなかったとリズが嘆く。
どんな困難が待ち受けているのかと、皆が神経を尖らせながら移動してきた割に、何事もなく王都に入れてしまった。
そして、城に近づくにつけ民衆が倒れている。
城に近づけば近づくほど、沢山の人々が倒れている。
城の門に門番はおらず。
正確には、門番らしき男達も門の傍らで倒れている。
門を開き中に入る。
門のなかに人の気配は無し。
こちらも正確にはあちらこちらで人が倒れている。
皆、生きているのか‥‥。
全てが薄暗い。
あまりの人数に一人一人を確認している暇もなく、
王の元へと急ぐ。
城に入ったら、いやそのもっと前。
王都に入ったなら何らかの攻撃を覚悟していて皆は、余りの静けさに逆に恐怖心が増してゆく。
城の奥へ奥へと進むたびに、ピリピリとした感覚が襲ってくる。
謎の襲撃の時によく似た感覚が襲ってくる。
何かがいる。
でも、何かが分からない。
分からない恐怖に神経が削られる。
皆がピリピリしている中、フランに抱っこで移動しているリズは、様々方向に向って「えいっ!えいっ!」の掛け声と共に手を振っていた。
リズが掛け声と共に手を振るたびに、ピリピリジリジリしていた何かが減ってゆく。
「リズちゃん、少し休んだら?」
「きょうは、やすんでるひま、ないっ!」
「そう、でも疲れたら言ってね。」
「ありがと、フランくん。
でも、だいじょうぶ。きょうは、がんばる。」
何者とも全く遭遇せぬまま、リズ1人が忙しく働き、王の間に辿りついた。
お読みいただきありがとうございます☆
お久しぶりの更新になりました。
今日から更新数を少し増やせればと思っています。
飛び飛びになる事もあるかとおもいますが、お時間のある時にチョコット覗いて見て頂けると嬉しいです(*^^*)




