60 作戦会議
フラン君の長〜い説明がようやく終わり、疲れの色が見えるカイルとレオン。
色々な事が起こっていることは理解するが気持ちが追いつかないようだ。
冷めたお茶を入れ替えてもらい、甘い物を口にすることで気持ちを入れ替える。
「これからの事なのだが。
私は大勢を調えたら、王都に戻り城の様子を確認しようと思っている。」とカイル。
「父上、その役目は私が。」
とレオンがすかさず主張するが、
「いや、レオンはすでに公爵家当主。何かあってはまだ幼い子供達に苦労をかける事になる。
私ならば何かあっても、左程の影響はあるまい。
影響は最小限に抑えるべきだろう。」
悔しそうに唇を噛み締めて俯くレオン。
そこに、
「はーい!わたしもいきます!!」
元気に主張するリズ。
皆、予想外の発言に目が点になる。
「まっ、まって頂戴。リズちゃん、遊びに行くのでは無いのよ。どんな危ない事があるか分からないのよ。」とオリヴィア。
「わかってますよ。
だからこそ、わたしもいっしょのほうがいいとおもいます。
わたしなら、くろいもやもやをたいじできますから。」
ふんす、ふんすと鼻息あらく主張するリズ。
「黒いもやもや以外にもどんな危険があるか分からないのよ。」
涙ぐみながら話すユリース母様。
「うーん。あぶないときは、フラン君が守ってくれますし。
ねっ、フラン君。」
私はオリヴィアお祖母様の膝の上でよいしょっと大勢を変えて、後ろに立っているフラン君を仰ぎ見る。
「もちろんです。
僕はリズちゃんを守るためにここにいるのですから。」
皆が色々とリズに話しかけるが埒があかない。
リズの件は一旦保留にして、今後の事を話す事に。
「王都に向かうにしても、来た時の様に強行軍で向かう訳にはいかない。向こうでの動きも考えてなるべく体力を温存させて行きたい。
それに、噴火と言う物も気になる。
山の頂上から吹き出た何かが王都に向かって流れていたからな。」
「おうとにですか?
さんちょうからぜんほうこうにむかって、ながれてるはずですよね?」
「ん?いや?私達が見た時には王都に向っての一方向だけに流れていたが?」
「えっ?
そんなのきいたことないですけど‥‥。」
「ん〜そう言われても、我々は噴火と言う物を見るのは始めてだからな。」
風にのって灰が一方向に流れるのはあり得るとしても、全てが王都にだけ向って流れるなんて‥なんか変だなぁ〜。
考え込む、リズ。
「よくわからないけど、だれかがおうとを、むちゃくちゃにしようとしていることだけはわかります。
いそがなくちゃいけないと、おもいます。」
バンッ!とテーブルを叩くには、腕の長さが足りないので、自分の手を叩いてオリヴィアの膝の上で立ち上がってみたリズなのでした。
(緊急性をアピールしたつもりのリズちゃんです。)
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