40 再会
緑色の屋根の家にフランは迷いなく向かっていく。
近づいて行くと、家の前に人が二人。
「アリャンしゃま~リリーちゃ~ん」と笑顔で手を振る私。
2人の姿を見たら、ホッとして笑顔が自然と出た。
先ほどまで、警戒してピリピリしていたフラン君も肩の力が抜けたようだ。
皆は誰だろう?と不思議がっている様だが一先ず黙ってついてくる。
到着し二人の顔が良く見える様になると、
大人たちがハッと息をのむ音が聞こえた。
そして静かに涙をこぼし始めたオリヴィアお祖母様。
そんなオリヴィアお祖母様を優しく見つめつつ、
皆を室内へと招き入れるアランとリリー。
広い応接室へと案内された。
初めての場所なのに何だか落ち着く、そう思わせる温かな部屋だ。
皆にお茶を出しアランの隣に座るリリー。
その隣に立つフラン。フラン君に抱っこされたままの私。
「まずは紹介させて頂きます。
龍族のアラン様、リリー様、そして僕はフランです。」
「こちらは、ベルナール公爵家のオリヴィア様、ユリース様、
エケベリア様、クレマチス様、そして家庭教師のルイーズ様です。」
「現在王都から公爵領に向けて移動中ですが先ほど何者かによる
不可思議な攻撃を受け、このまま移動の続行は不可能と判断し
アラン様とリリー様の力をお借りすべく参りました。
ここまでは宜しいでしょうか??」
「あのっ、先ほど龍族とおっしゃいましたがアラン様だけでなく
リリー様も龍族なのですか…失礼ながら人間ではなく…」
とオリヴィアが問う。
どうしたものかと視線を交わし合うアランとリリー。
「にぇえりりーちゃま。ちゃんとおはなちしちゃほうぎゃ
いいちょおもうにょ。じゃにゃいとみんにゃじゅっとかなちいままにゃの。」
(ねえリリー様、ちゃんとお話しした方が良いと思うの。
じゃないと皆ずっと悲しいままなの。)
困惑し、ぎゅっと握りしめた手を見つめるリリー。
その手を優しくアランの手が包む。
ハッとアランを見やるリリーにうなずくアラン。
へにゃりと表情を崩してうなずくリリー。
スーっと大きく息を吸い込んでオリヴィアを見つめ。
「お久しぶりです。お母さま。」
その言葉に、オリヴィア、ユリース、ルイーズの三人は息を飲んだ。
こんにちは、今日もゆったり更新にお付き合い頂きありがとうございます。
ここから公爵家のメンバーは脳内大混乱かと思いますが、大切な部分だと思いますので
丁寧に書いて行ければと思います。よろしくお願いします<(_ _)>




