35 離したくありません。
頑張って更新するぞーって意気込んだ矢先。
更新が空いてしまいました。
お待ち下さってありがとうございます。
しばし寝込んでおりました。
やっと少し動ける様になってきました。
私、朝からとってもご機嫌です!
もうね、チョーご機嫌です!
そしてご機嫌の私に皆さん困惑しています。
何故って?
お着替えするにも。
食事をするにも。
何をするにも。
私がこの黒いお人形を抱えてい決して離そうとしないから。です。
お部屋には昨日のプレゼントが沢山運び込まれていて、
お人形やぬいぐるみも沢山あるのに、何だか分からない黒いお人形を気に入って離さないチビっ子の私。
皆には何か分からないようですが、勿論私にはこれが何か分かっています。
それは、昨夜眠ってしまった私を子供部屋に寝かせ。
プレゼントも全て部屋に運び込まれて。
大人達も寝静まった深夜の事。
『桜。起きてくれ。』
『桜様、起きてください。』
と声がして。
私の事を優しく撫でる感触がして。
目覚めました。
暗いはずの部屋は優しい光が溢れていて。
懐かしい顔が並んでいました。
『アラン様!
リリーちゃん!』
優しく抱っこされて嬉しくて懐かしい名前を呼びます。
『ふふっ、桜様お可愛らしくなってしまいましたね。』
『久しぶりだな、桜。』
『アラン様もリリーちゃんも、お久しぶり!
2人はちっとも変らないね!』
『我らの時の流れは人よりも緩やかだからな。
桜はまた、この世界の流れに巻き込まれたようだな‥‥。』
『あーやっぱりそうなんだ。
わざわざこの世界に産まれかわるなんてって思ってはいたのよね‥‥。』
『あれっなんで、アラン様やリリーちゃんとは話せるんだろう??』
『ふふっそれは私達が桜様の精神に直接語りかけているからですね。
人から見たら桜様は立派に赤ちゃん語を話していますよ!』
『赤ちゃん語‥‥って、あーとか うーとか言ってるって事ね。
まぁ実際赤ちゃんだから仕方ないのだけれど、何だかちょっぴり複雑な気分‥‥。』
『ふふっ、まぁそう落ち込まれず。今日は私達、桜様のお誕生日のお祝いに伺ったのですから!』
『えっそうなの。ありがとう!
よく、私が桜だって分かったわね??』
『それはもちろん。
私と桜様の魂は一時同じ肉体に居たことによって完全に繋がっています
から!
この世界の中なら桜様の存在はいつでも感じる事ができますよ!
桜様ももう少し肉体に馴染んでくれば、私の存在を感じられる様になると思いますよ!』
『へ〜そうなんだ。
それは、嬉しいかも!』
『ふむ。それで今日来たのはだな。この世界の流れに再度巻き込まれている桜を守る為に守役が必要だと思ってな。
此奴を側に置くと良い。
本人が桜と一緒に居たいと言ってきかんしな。』
と言ってアラン様に渡されたのが、こちらの黒いお人形ならぬ、黒い龍さんです。
この龍さんが何者かと言うと。
アラン様とリリーちゃんとくれば、私の知り合いの龍さん、残るはフラン君!!!
と言うことで、フラン君が私の守役を買って出てくれたそうです。
人間体のフラン君が突然私の側に居たら公爵家、大騒ぎになっちゃうのでわざわざ龍体のしかも私が抱えられる位のサイズになってくれています。
フラン君は黒龍さんだったんですね!艷やかなとっても美しい黒です。
そんな訳で冒頭に戻りまして、ご機嫌な私が居る訳です。
そして、本物の龍さんなのでね。
皆にはなるべく触れさせまいと頑張って死守しています。
早くお喋り出来る様にならないかなぁ。でも、話せる様になったら何て説明しよう‥‥。
ずっとお人形のふりって言うのも不便だから何か考えないといけませんね。
『フラン君ずっとお人形のふりは大変じゃない?』
『んっ?別に大丈夫だよ!
いつでも一緒に居られるから、何かあっても僕が桜ちゃんを守ってあげられるしね!
その為なら少しの不便なんて気にならないよ!』
早く話せる様になりたいなぁ〜って思ってたのに、フラン君には気持ちが通じるて話せるもんだから、実際に話すって行為をさぼってしまって‥。
言葉が遅いって家族に心配かけちゃったりもしましたね。
でも、どうしても離したがらないし持たせておけば機嫌がいいので、まぁ良いかと家族も様子を見ることにしたようです。
こう言うところ、公爵家は寛大だなぁ〜って思いますね。
お読み下さりありがとうございます☆




