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生きることを諦めた公爵令嬢はなぜか励まされる!  作者: Erriy
第2章 小さくなっていた。
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28 メテオールからの提案

すみません。遅刻大魔人になってきた…。。。。


「スールの事は後程、家族会議をするとして。

迷惑を掛けた皆には、お詫びもかねて選んで貰おうと思う。」

と、五の兄様ことメテオール神は話し始めた。





アランはリリーをいつでも守れる様に、リリーの横に立ちリリーの肩を優しく抱いている。

桜はアランのスリングの中から顔を出してメテオール神の話を聞く姿勢を示す。





「選択肢は2つ。

今までの全ての記憶を保有したまま元の日常に戻るか!

時を戻して全て無かった事にするか!だ。」





困惑する3人。





「桜は元に帰ってもすぐに人生終わっちゃうから、若い頃に戻してあげようか?その方が長く生きられるよ~!」

と、スール神。





「えっっっ!」驚く桜。





すると、





ゴチッと音がして踞るスール神。





「痛いよ~五の兄様~。」





「だからお前は未熟者だと言うのだ。

安易に時を操作するものではない。」

お説教モードのメテオール神。





「でも、五の兄様も今からしようとしてるんでしょ?」





「スールの行いが余りにも酷いゆえ、償いの意味を込めての提案だ!

そんな事も分からんのか?スールよ。」





「うーん???」





分かって居ない様子のスール神に話しかける桜。






「あのねスール神様。

確かに若返れば長く生きれるかもしれない。

人生生きていたら、あの時もっとあぁしておけば良かったとか、こうしておけば良かったとか、思うことあるよ。

でもね、だからって私は今までの事を全て無かった事にして若返りたいとは思わないの。

大変だった事も沢山有るけれど、色んな事を家族と乗り越えて今があるから。

大切な家族の元に帰りたい。

それに残りは少ないかもしれないけど、これから夫と2人の時間も私とっても楽しみにしてるのよ!

それに、今回の事も何だか大変だったけど、リリアンヌちゃんやアラン様やフラン君。それにリリー様に出会えた事を無かった事にはしたくないなっ。

あっ、これは勿論私の勝手な意見なのだけれど。」






「私も桜様との出会いを無かった事にはしたく無いです。」





「リリー様。。。ありがとう。」





「桜様、どうかリリアンヌの時と同じようにこれからはリリーちゃんと呼んでは頂けないでしょうか?」





「リリーちゃん。」

何だか泣けてくる桜。





「一先ずリリーとやらの分離している部分を一つにまとめるのは構わんかな?」

と言うなり。

メテオール神がリリーに手をかざすと、リリーから見えなくなっていた光の帯が伸びていく。

メテオール神がその光の帯を手をくるくる回しながら手繰り寄せること暫し。

光の帯はリリーの中にするすると消えて行き、最後に一際大きな光がリリーの中へと消えて行った。






「今の光はその者の人間としての器だった物だ。これで分離していた全ては一つに相成った。」





リリーは暫く金色に光、段々と光は淡くなり消えていった。





リリーは自分の光る手を見つめていた。瞳からは一筋の涙が流れる。






「あぁ。動けるわ。」





今まで繭の中から動く事の無かったリリーは、自分の足で立ち繭の中から出て来ることが出来た。

ゆっくりとした動作でアランに抱きつく。

優しく受け止めるアラン。

間に挟まれる形になった桜も嬉し泣き中である。






「皆が記憶を残したまま、元の日常に戻ると言うことで良いかな?」





お互いに顔を見合せ頷く。






「ではっ!」

とメテオール神が手を上げる。





「ちょっと待って下さい!」

慌てて声を掛ける桜。






「なんだ?やはり記憶は無しで時間を戻すか?」






「いえ、そうでは無くて。

いきなり戻すのは無しです。

私達にも心の準備が必要ですし。お別れの挨拶もしたいので!」





「そうか、ならば暫し待とう。」






「あのっ?」





「どうした?」





「ここに居ない子ともお別れをしたいのですが?」





「誰かな?」






「アラン様やリリーちゃんの家族のフラン君です。」






「なる程。」と言うと。

アランとリリーに向けて手をかざし、2人から伸びた光の帯を手繰り寄せる。

すると、ポンッと現れた光の中には苦しそうに涙を流すフラン君の姿が。






「えっ大丈夫?どうしたのフラン君?」

驚きフランに飛び付き声を掛ける桜。






「えっ、あっ、桜ちゃん。

あっあのっ、僕、ちゃんとアラン様のエネルギーを注いでいたのに突然リリー様の人間体の。身体が何処かに消えてしまって。それで、僕。アラン様との約束、頼むって言われたのに。僕。僕。。。。」





パニックになって泣くフラン。





「フラン君…………。」

なんと説明したものかと桜が迷っていると。





「フラン、ありがとう。」

そう言ってリリーがフランに抱きつき背子をさする。





「ありがとう。もう、大丈夫!もう大丈夫だから。」





「えっ、リリー様?」






「フランが頑張ってリリーの身体を守ってくれたから、リリーの魂は消えずにすんだ。

良くやった、フラン!!!

流石、我らのフランだ!!!」





「えっ、リリー様、魂が消えずにすんだ。

リリー様、もう大丈夫なんですか?

僕、ちゃんと出来た?

リリー様の事、守れた??」





「えぇそうよ。

フラン頑張ってくれてありがとう。」





「あぁリリー様。。。」

何かを伝えたいようだが、泣きじゃくるフランは言葉にならない。






「あらあら、いつの間にフランはこんなに泣き虫になったのかしら?ふふっ。」

そう言いながら一緒に泣くリリー。





勿論、桜も良かった!良かった!と言いながら泣くのだった。






お読み下さりありがとうございます。


今日は日中も肌寒い位ですね~。

あっと言う間に冬ですかね?

秋は何処に??

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