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生きることを諦めた公爵令嬢はなぜか励まされる!  作者: Erriy
第2章 小さくなっていた。
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22 いざ、出発~!


お腹も満腹でソファでまったりしているといつの間にか、うとうとしていた様だ。




不意にふわっとした浮遊感の後スポッと何かに包まれた。

眠い目を少し開くと隣にはリリアンヌ。




どうやら準備の整ったアランに抱き上げられリリアンヌと2人スリングの中に入れられた様だ。




顔だけ出すとフランと目が合った。




「ふふっ桜ちゃんおはよう。

準備が出来たから出発だよ!

桜ちゃんとリリー様は決してアラン様から離れないでね。

まぁそのスリングの中に居れば安全だから!」




寝ぼけた頭で聞いていてとっさに返事が出てこず目をパチパチさせる。




「では、これより3人でリリーの元へと向かう。

フランはリリーの人間体を守ってくれ。

エネルギー補充のタイミングは任せる。

では、始める。」




そう言うとアランは手をかざし、リリアンヌの体にエネルギーを注ぎ始める。

しばらくすると体が光始め、リリアンヌの体から光の帯が伸びてゆく。





「では、行ってくる。」

フランに声を掛け。





アランは2人を連れてゆっくり、ゆっくりと伸びてゆく光の帯を掴むように手を添えて光を追ってゆく。





光は窓から庭へ。





庭から森へ。





森の奥へ、奥へと伸びてゆく。





光の伸びる速度がだんだんと速くなり、





アランは光の速度に合わせて歩くのを止め飛行する。





左手は光を。


右手は2人をスリングの上から決して離すまい、次は失うまい。

そんな気持ちを込めて。





森の中を進んでいたはずなのに、突然空の上。

雲の間を進んでいた。

ゆっくり過ぎていた雲はだんだんと速度を上げて消えてゆく。





それでもアランは光を辿る。




今度は突然水の中。





美しい光の波が上に瞬き、

美しい魚達が寄ってくる。




リリアンヌが思わず魚へと手を伸ばすが、そっとアランの手がリリアンヌの手を握りスリングの中へと戻す。




「この世界に惑わされてはいけないよ!」




アランはただ光を辿って進んで行く。








次は突然の吹雪。




目も開けられず2人はスリングの中でお互いにくっついて小さくなる。(元から小さいのだが………。)

不思議な事にスリングの中は暖かくて苦しくない。




ひたすら光を辿って進んで行く。








次は突然の花畑。




色とりどりの華花に見とれていると、華花が話しかけてくる。




遊ぼう~!

遊ぼう~!





嬉しくなり手を伸ばす2人。

そっとアランの手が2人の手をスリングの中へと戻す。




「この世界に囚われてはいけないよ!」





華花がアランの視界を遮る様にアランの周りで渦巻くが、





アランはただ、ただ光を辿って進んで行く。





すると、突然、





何も無くなった。





前も後ろも。

上も下も。





ただ、ただ闇。





見えるのは伸びる光の帯だけ。





アランはスリングの上からそっと添える手のひらに2人の存在を感じホッとする。





恐れてはならない。


惑わされてはならない。


光を信じて進むのみ。





闇の中を進んで行くと、




キラッ!


キラッ!




と光が横を駆け抜ける。





「サンリンドンは明るいよ!」





「サンリンドンは楽しいよ!」





「サンリンドンは寂しいよ!」





「サンリンドンは悲しいよ!」





光の粒が駆け抜ける。





「サンリンドンは明るいよ!」





「サンリンドンは楽しいよ!」





「サンリンドンは寂しいよ!」





「サンリンドンは悲しいよ!」





スリングから顔を出し眉をひそめる2人にアランは「大丈夫だ!」と声をかける。





「スール様は怖いよ!」





「スール様は優しいよ!」





「スール様は寂しいよ!」





「スール様がお待ちだよ!」





全てが闇に戻り包まれ。





闇は砕け散る。





闇は粉々に砕け散り、


光が注ぎ込む。





気が付くと3人は大きな泉の前に立っていた。










お読み下さりありがとうございます☆


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