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生きることを諦めた公爵令嬢はなぜか励まされる!  作者: Erriy
第2章 小さくなっていた。
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⑮リリアンヌと桜様


見上げると男性がリリアンヌを抱きかかえ、左手で光を注いでいた。




次第に青白かったリリアンヌの頬に赤みが戻る。




「もう少し気付くのが遅ければ間に合わぬ所であった。」





ほっとしたように告げる男性。





驚きすぎて逆に少し冷静になった桜おばあちゃん。




伊達に65年も生きてない。




リリアンヌを優しくベットに寝かせる男性。




リリアンヌに向ける表情から、リリアンヌへの好意が見て取れる。




男性はベット近くの椅子に座り桜を見る。








「ふむ。

そなた、この世界の者では無いな?

何故、リリーと共に在る?」





桜も男性を見る。

何者か分からないが直感で敵では無いと感じ話してみる事にする。





「私は確かに別の世界の人間です。

何故、自分がリリアンヌちゃんの中に居たのか自分でも分かりません。

気付くと私はリリアンヌちゃんの中におり、理不尽な環境の中で苦しむリリアンヌちゃんを助けたいと思う様になりました。

それで、少しづつリリアンヌちゃんと頑張って。

お友達も出来て、楽しく過ごし始めていたのに…。


あぁそう、お城に呼ばれて話し合いをして。沢山話し合って、王妃様も謝ってくれたのに。

リリアンヌちゃんも頑張って、凄く頑張って自分の希望を言ったのに、

あんのバカ王子がまた、リリアンヌちゃんに酷いこと言い始めて。


一生懸命リリアンヌちゃんに呼び掛けたのに、段々声が届かなくなって。

気付くと真っ暗な中に居て。。。」



頭の中を整理するように話し、

やっと桜も今までの事を理解したが。





「何がどうなったら、今のこの状況なのかサッパリ意味が分かりません。

説明を求めます!!!」




腰に手をあて、右手で男性を指差す桜。




「………………。」





本来ならビシッと決まる所だが、いかんせん今の桜のサイズでは可愛いだけである。





「はははっ!!アラン様。この可愛い生き物僕が貰っても良いですか?

僕すごく気に入りました!」





そう言って桜に近づいてきた美少年は、両手で桜を持ち上げクルクルと回しながら色々な方向から観察する。





「ちょっ、ちょっと私をペット扱いしないでちょうだい!」




焦って大きな声で抗議する桜。





「ダメだフラン。

その者はリリーの魂と繋がっている。

その者と繋がっていることでリリーの魂は持ちこたえている。

我のエネルギーを注いだので少しの間は安定するだろうが、それでも無限ではない。」





「え~~そうなんですか…残念…。」




「えっえっ?魂と繋がっている?

エネルギーを注いだ?ってリリアンヌちゃんの事?益々訳が分からない。」





桜は言いながら力が抜け、ヘナヘナとへたり込む。




慌てて抱きかかえる美少年。





「大丈夫?」





「あー何だか力が抜けて………。

お腹減った………。」






▫▫▫▫▫▫▫▫▫▫






モグモグモグモグ





「はい、これもどうぞ!」

美少年が焼き菓子を差し出す。





モグモグモグモグ





「美味しい?こっちはどう?」

美少年が更に別の焼き菓子を差し出す。






モグモグモグモグ、グッッッッ!





「あっ落ち着いて食べて。はい、お茶どうぞ!」





桜はお茶を一気に飲んで一息つく。





「はー。 ありがとう。」





「落ち着いた?」




「えぇ。元気出た。」




「アラン様、エネルギー体でも食事は必要なのでしょうか?」





「ふむ。体を維持すると言う意味では必要無いだろうが、エネルギーを補充すると言う意味では必要なのかもしれんな。」





「ふーん。そうなんですね。

そうしたら、これから色々食べて貰えそうですね!作りがいがあるなぁ~。」





「えっ美少年くんが作ってくれるの?」





「ふはっ。美少年くんて僕のこと?

僕はフラン。あっちはアラン様だよ。」





「フランくんにアラン様ね!

私は山本桜です。」




ペコリとお辞儀をする桜。

「美味しかったです。ご馳走さま。」





「桜ちゃんか、可愛いなぁ~。」





「ちゃん。可愛い。

あのっ。今は小さいけど私はもう65歳で子供じゃ無いので。」





「そっかぁ、でも僕からしたら桜ちゃんはまだまだ可愛いよ~。」

ニコニコのフラン。





「えっ?えっ?」





「我らの時は長い。フランでも300年は生きている。」とアラン





「えー、フランくんで300歳。

あっフランくんなんて失礼よね。」





「ふふっ、君付けで呼ばれる事が無いから逆に呼んで欲しい!

よろしくね。桜ちゃん!」





「あ~まぁいっか…。じゃぁそう言う事で。よろしくフランくん。」





「うんっ!」





「ふむ。桜のエネルギーが補充されて安定したな。今なら行けるかもしれん。」

しれっと呼び捨てのアラン様。





そう言うとアランはリリアンヌの側にやって来た。

左手をリリアンヌにかざし、光をリリアンヌに注ぐ。

リリアンヌの胸が光り出す。

光を注ぎながら、アランは左手をリリアンヌの中に入れていく。肘の辺りまで入ってしまい。





驚いて言葉を失う桜。





アランが引き抜いた手には、小さな何か。

その何かを大事そうに胸に抱えるアラン。





桜が近寄って覗き込むと、それは桜サイズのリリアンヌだった。





「えっ、リリアンヌちゃん?」





リリアンヌと見つめ合う桜。





「リリアンヌちゃんわかる?私、山本桜よ?!」





「山本桜……。桜様?」

そのまま、ぐったりとアランに寄りかかり目を閉じるリリアンヌ。





これって大丈夫なの?と言う視線をアランに投げかける桜。





「桜、調子はどうだ?フラついたりなどは?」





「いえ、大丈夫よ!」





「そうか、では、こちらに来てリリーと手を繋いでくれ。」




「それはいいけど、サクサク進めずに説明して欲しいんだけど?」





「どうせなら、2人まとめて説明したい。先にリリーを。」





「むー。まぁ、リリアンヌちゃんの為なら頑張るけどね。むー。」





不満に思いながらも、言われた通りにリリアンヌの手を取る桜。





桜ごと抱えたアランは2人に光を注ぐ。





2人のエネルギーを更に安定させていく。





光が収まると、リリアンヌが桜を見つめていた。





「大丈夫?リリアンヌちゃん。私山本桜よ!わかる?」





「はい、桜様。お声で桜様だと分かります。」





「そう良かったわ。今からこの状況をこちらのアラン様に説明して貰おうと思うのだけれど大丈夫?少し休む?」





「いえ、何も分からないのは落ち着きませんのでお願いしたいです。」






お読み下さりありがとうございます。



連休中はバタバタしそうなのでお休みして次回投稿は19日火曜日を予定しております。

どうぞ宜しくお願いしますm(__)m



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