⑫桜様は問いかける。
「ねぇ王妃様、私と貴方が似ている点があるとしたら子供が可愛すぎて、接し方を間違えた事だと思いませんか?」
とオリヴィア。
「えぇ本当に。。。
リリアンヌ様、そして公爵家の皆様に今まで私がしてきた事を謝罪します。
本当に申し訳ありませんでした。
どんな処罰でも受け入れます。」
憑き物が落ちた様に、さつぱりとした表情の王妃は深々と頭を下げるのだった。
「母上、処罰などとんでもない。
全てはリリアンヌが悪いのです。」と王子
何度もリリアンヌが悪いと繰り返す王子に、皆が黙り込む。
▫▫▫▫▫▫▫
(ねぇ、リリアンヌちゃん。
リリアンヌちゃんはこのこの子事どう思っているの?)と桜様。
(えっ………、私は…………。)
(好き? 嫌い?)
(わっ私は…、きっ嫌いです。
小さい頃から、いつも意地悪で
私の嫌がる事ばかりして来るのです。)
(好きな子をいじめる、小さい男の子のまんまこの年になっちゃったのね。
今も誰も注意しないし…………
周りの大人がポンコツすぎる………)
(あっ、あの、桜様は、以前公爵家で皆に意見して下さった時の様に、今回はされないのですか?)
(えぇ………。
目につく事柄全てをどうにかすることは出来ない。
自分1人で出来る事には限度があるから、優先順位をつけなくちゃ。)
(優先順位ですか………。)
(そう、私が今しゃしゃり出てあの子の事に意見してしまうと、言ったのが私でも関わったのはリリアンヌちゃんになってしまう。
リリアンヌちゃんは益々あの子からにげられなくなるけど、それでもあの子の為に何かしたい?)
(私が………。)
(私がリリアンヌちゃんに思う事は、まず自分の事を大切にして欲しいって事。
とても大切だから何度でも伝えて行こうと思う。
リリアンヌちゃんが考えなくちゃいけないのは、これからの自分の事。)
(私のこれから………。)
(そう、このまま周りの言う通りこの子と結婚して王妃になって、国の為に生きるのか?
自分の事を大切にしてくれない人と、一生を共に出来るのか?考えなくては。
もし嫌だと思うなら、そう思って居ることをきちんと伝えないと。
何も言わなければ嫌だと思っている事に、誰も気が付いてくれないのよ!
今ならまだ違う道もあると思う。)
(違う道…………。)
(そう、リリアンヌちゃんの人生なんだから。)
(私の人生…………。)
考え込むリリアンヌを優しく見守る桜様なのでした。
お読み下さりありがとうございます。




