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ちょっとした持論  作者: 眠気に負ける人
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ヒロインについて

お久しぶりです。本当に久々に書くので散文が目立ち,主張があっちこっちへと言ってしまいますのであらかじめ御了承ください。

これまでは世界観や主人公についての言及をしてきました。今回は,主人公から視点をずらしてヒロインについて述べていこうと思います。


ヒロインとは,『小説・演劇作品・映画・漫画・アニメなどに登場する女性の中の主たる人物キャラクターで、典型的には、良い性質を備えていて、読者・観客が共感することを想定されている人物のこと(Wikipedia引用)』とされています。

 さて,上記の要素を考慮に入れたうえでヒロインについての私が言いたいことがあります。昨今の小説ではハーレムを採用する小説が多く存在しますが,共感することを想定されている人物でしょうか。

 ハーレムが好まれる男性向け異世界小説において,一人一人のキャラクターが深堀されているという事はあまりないように思えます。そもそも,徒にヒロインを増やしたところでそのキャラクターはそこから先数話の関係でしかないこともザラです。作品内のヒロインと思しき女性を数えると10名を超えることもありますね。しかし,その中でピックアップされるのはその半分以下,最初から主人公の傍に居たキャラクターでも時には蚊帳の外になる事すらあります。

 時に,ゲームキャラのジンクスとでも言いましょうか。『幼馴染は失恋する』といったものがあります。要は,ずっと近くに居たがために恋愛対象として見られないといったものではありますが,最近ではこの失恋に付随して『幼馴染=暴力的』という図式も度々見受けられる現状です。なんなのでしょうか,意外性を極振りして幼馴染を蛮族にでもしたいのでしょうか。

 照れ隠しで暴力を振るうヒロインに一体どれほどの魅力があるのでしょうか。最低な話ですが,精々ビジュアルだけではないかと考えます。これが,「過去に酷い経験をして~」「これ以外の交流方法が分からない」といったバックストーリーがあるのなら,まだ理解の範疇内でしょうが,この手の設定は基本後半やある程度物語が進行してから明かされる事が多いようです。酷い話,後付け設定であるのかもしれません。言動と簡単な肩書,ビジュアルの設定以外は後々肉付けする。そういう手法が多い事も承知していますが,このような設定は「最初の方で出来たのでは?」と疑問を感じてしまいます。

 ヒロインの深刻な人間離れはどの作品でも同じですが,ヒロインと定義しておいた以上主人公とくっ付けなければならないという強迫観念から過去の発言と確実に矛盾する行動を起こしているヒロインも存在します。暴力が嫌いと言っていたヒロインが最強の力を手に入れた主人公に惚れる。どうなっているのでしょうか。『暴力が嫌いなヒロイン』が突然『最強の力を持つ主人公』に惚れるのです。一瞬でも自身で書いたこの文章に異変を感じなかった私自身にも驚きを隠せません。

 力での解決を嫌ったヒロインが力で解決する主人公にどうすれば惚れるのでしょうか。惚れ薬でも盛ったのでしょうか。答えは出ません。ヒロインと定義し,清純であれ高潔であれと発言させた結果「それだとこの主人公には惚れないのでは?」という疑問点を生み出す。それまでどれ程そのキャラクターに好感を持っていようとも,自身の信条から大きく外れた人物に首ったけになれば冷めるものがあるのではないでしょうか。

 設定だけが高性能化してしまい,作中での知能が低下していしまう例もあります。これは,主人公を活躍させたいという考えとその主人公に相応しいキャラクターをと考えた結果でしょうが,主人公が絡まない場合では有能である描写がなされている分,余計に違和感を覚えることがあります。

 行く先々で新しいヒロインや見目麗しいキャラクターと出会い,友情を育む。まぁ,そのような事も良いのですけど,友人キャラ以外の男性キャラが一回こっきりな場合や敵として出てくる以外で出てくることが無く,どうしても作中で出てくる新しい女性キャラクターにたいして「この人もヒロインなのか?」と疑心暗鬼になってしまう私の心はもうだめかもしれませんね。

 飯マズヒロインやツンデレの皮をかぶった暴力系ヒロイン,飄々としているのと無関心を履き違えてしまったヒロイン,設定と言動が一致しないヒロイン様々な種類が存在ます。共感できないヒロインが行きつく先はビジュアルだけが取り柄と笑われ,中身の設定なんのそのと,ガワだけ同じキャラクターで二次創作などで弄られるだけでしょう。

 過去に私も設定だけはいっちょ前に出来て,いざ書いてみると作者の地頭が出てそれはもう無残な事になったからこそ,言えます。設定を盛り過ぎたり,下手に万人受けするヒロイン像を作り上げた結果作品主人公に惚れる要素が一切ないのに惚れるというある意味怪奇現象を引き起こしてしまうのです。

 最後に,久々の執筆による酷い散文であると思いますが共感された方,ヤベー奴見つけたなぁと思った方も,「世の中こんな意見の奴が居るんだな」と考え,あらゆる創作物を書く作者さんに強く当たらない事を願います。豆腐メンタルが多いので。

次回は,デリケートな話ですが「失恋,寝取られ,僕が先(略)の境界線」についてです。人によっては不快になる可能性が高いのですが,前々から一度触れてみたいと思っていたので次回触れていこうと思います。

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