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ちょっとした持論  作者: 眠気に負ける人
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『低レア・さまぁ・無能』について

お久しぶりです。前回の投稿から約一年近く(まだそこまでは経ってはいない)が経ちました。

空いた時間にチマチマ書いた持論です。途中に,荒い言葉が使われますが,誹謗中傷の意図はありません。


今回は,低レアや『ざまぁ』,無能といった成り上がり系に関する持論です。

 成り上がり系や,『ざまぁ』系が大いに流行っています。その多くが,元仲間に捨てられたや,無能と見下されている所から始まります。今回,そこに私は疑問を抱いたので持論を述べて行こうと思います。

 まず,この場における『無能』とはなんでしょうか。能力が使えない,行動の邪魔になる,といったものでしょう。基本,多く見受けられるのは戦闘集団に場違いな職業の人物がそういった対象にされます。鑑定士,錬成師,治癒士etc…。様々な職業が出てきます。ここで,私が言うのは「何故一側面からしか見ないのか」ということです。

 小説で人気な戦闘シーンを出すのに,どんなキャラデも戦わなければいけないのはあるのでしょうが,後衛職の人間に前衛を任してもたいした成果も得られるはずがありません。適材適所という言葉があるように,その人にはその人に見合った役割がある筈です。医者に治療なんてせずに戦えと言っているわけです。一応軍医は,基本医療行為専門な為,戦闘には殆ど参加しません。

 こういった職業の人物が前線に出ていると言うことは,総力戦ないし人材不足な場合でしょう。平時でその様な行いがまかり通るとしたら,それは愚者の行いと言えると思います。

 また,こういった成り上がりや『ざまぁ』でまれに見る能力の希少さ(レアリティ)が低いが,最強だった。といったものも,存在します。これは,近年のソーシャルゲーム(以降ソシャゲ)における「低レアだけど使い方によっては強いキャラ」が多く増えたからではないでしょか。某運命とか,艦船の擬人化でも気軽に手に入り,局地的に強力な能力があるユニットは多くいます。私個人としては,その可能性が高いと考えます。

 ここでこの問題は,「低レア=弱い」もしくは「低レア=最強」という単純な図式のみでこれがなされている点です。前述したように,低レアでも使い方によっては強いのであって,「低レアだけど最強!」などという陳腐な表現では,意外性も何も無いのでは無いでしょうか。言ってしまえば,最初のアプローチが違うだけでその後の道筋は大体同じに見えてしまうのです。これは,主に主人公を最も活躍させたい,主人公を輝かせたいといった意図がある為,起こった現象であると考えます。

 では,どうすれば良いのか。ただ批評や問題定義のみ行い改善案も出さないのは,可笑しいので私なりの案も述べます(殆ど案と呼べるモノではありませんが)

 まず,大部分ですが輝かしい戦果や,誰もが憧れる存在であろうとする考えを止めるべきでしょう。最近の風潮である「勇者=愚物」は物語の関係上一概に論外とはいえませんが,最近では多くなり始め,新鮮みや意外性に欠けます。最早,使い古された手法といっても過言ではありません。

 そもそも,主人公の能力などを「低レア」とするのならば,無双することは諦め「困ったときに居ると助かるキャラ」といった立ち位置にする方が無難ではないでしょうか。「低レア」の言葉に意味を持たせる必要もあります。ただ,主人公が最初は無能だったよ!と言うことを表現したいが為に,その言葉を出し,後々主人公以外の低レアが出ないのであれば,その低レアの価値は下がります。言ってしまえば,「低レアだけど最強とか言いつつ,結局主人公補正で強いだけじゃん」と言う訳です。主人公以外のキャラを有能な女性キャラは殆ど希有な能力持ちなんてザラにある内容でしょう。これが,途中で述べた『結局道筋は一緒』の意味です。生態ピラミッドの頂点に主人公を置くのでは無く,可も無く不可も無く,言ってしまえばある程度の敵には勝てるが,強大な敵(ドラゴンといった自然災害と言われるタイプ)には勝てない程度が,バランスが良いのではないでしょうか。

 当初の「何故一側面からしか見ないのか」について,話します。戦闘職ではない人物を主人公に据えて物語を進行させるのは,大変面白い発想だと思いますし,私も好きです。しかし,何故戦闘職でないのに戦闘に拘るのでしょうか。最近では,自称スローライフや隠居したい(・・・)系が多くなり始めていますが,何故そこで活躍しようとしないのでしょうか。専門職であり,戦う以外の道が確実にある筈なのに戦いに固執する。それは,どれだけ頑張って美化したところで脳足りんの行動ではないでしょうか。

 下手に長編の物語にするのではなく,主人公とその周辺の人たちとの和気藹々とした人間模様。魔王とか,世界の危機とか,貴族に幼馴染みが~とか,別にそこまで壮大なイベントは必要ありません。ただ,そこには日常が存在し,日々を仲間や町の人たちと楽しく暮らす。戦闘職以外の主人公でやるならそれで良いでしょう。私は,そう思います。

 例とすれば,一つ目にテイマーだったとして,馬や異世界特有の牧畜やら馬が居るでしょうし,町と町を繋ぐ連絡便の職業に就く。そこで出会う様々な人との話でも,短編なら作れるのでは無いでしょうか。

 鑑定士や薬師(治癒士)ならば,個人で店を開くなり,ギルドといった施設で働くなりでしょう。そこでの,人との交流。ちょっと変わった人。残念な人。損している人。大口顧客の貴族なんて必要ありません。そこら辺に居る所謂,モブAとかモブBに値する人物にちょっと焦点をあててふんわりとした物語だって出来るはずです。

 シリアスに見せかけた喜劇ではなく,群像劇の方がよほど面白いのではないでしょうか。ただ,一部で言われている「作者=主人公」が事実だとすれば,群像劇ほど面白くないものはないのかもしれませんが。

 結局,大衆受けする戦いを入れることによって持ち味が失われたり,そもそも必要性を感じない。それが,これらの問題点ではないでしょうか。

今回の持論で…というよりも,これまでの持論で既に察せるとは思いますが,私はあまり俺TUEEEやちょろインハーレムが好きではありません。かつての私は,まぁそれなりに好きだったのですが,年を取ると趣向もかわるものですね。


次回は未定です。

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