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砲台王に俺はなる

砲台王っていうとApexで毎回砲台初期降りしてそうですな

「二人とも聞いてくれ。俺の方針は決まった

ぞ。」


まだ町へと歩いている最中だが、二人を呼び止め話を切り出す。俺の目指すスタイルにはこいつらが必要だ、聞いておいて貰いたい。


「方針?なんのこった?」


「プレイスタイル、でしょ?もう決まったんだね。だいぶ早いじゃないか」


ウォッカは理解しきれなかったようだが、トールは正確に読み取ってくれたようだ。


「あぁ、もう決まった。俺な、完全に『砲台』になろうと思ってる」


「砲台、ねぇ。確かにさっきの戦闘はそんな感じだったけど。いいの?そんなもの目指したら一人で戦えなくなっちゃうよ?」


「バカ言うなよトール。俺ら今までずっと一緒にやって来たじゃねぇか、一人で戦うことなんてねぇだろ」


ウォッカがそう言ってくれている。

少々照れ臭いがこの場ではありがたい限りだ。


「一人じゃ戦えないなんて承知の上さ。でも俺にはお前らがいるんだ。お前らに合わせてもらうことになるかもしれないが、俺はこのスタイルで行きたいと思ってる。」


かなりワガママな発言だ。それはわかっている、それでもこいつらならきっと解ってくれるはずだ。


「お前昔からそうだよな。『ロマンは俺の生き甲斐だ!俺はロマンを求めるぞ!』ってな、そうなったら止まらんかったよなぁ……」


「そうそう。非効率でも楽しさを優先しててさ、俺達も随分付き合わされたけど、俺はそれも楽しかったんだ。君に合わせるのなんて今更苦痛なんかじゃないんだよ」


「お前ら……。解ってくれるか!やっぱ持つべきものは友達だな、じゃぁ、これからも囮役よろしくな!!」


「「その言い方はヤバすぎる」」


少しばかりしんみりした雰囲気になっていたので軽くふざけて空気を軽くする。こんな冗談もこいつらだから言えるんだよな…………


さて、二人からも確認取れたしこれで心置きなく砲台プレイができる。火力のこと以外何も考えないでビルド出来るなんて最高だ…………ここが天国か。


「町に戻ったら装備とか見て回るか、良いのがあればそれを買うことを当面の目標にしてもいいしな。」


「そうだね。急ぎすぎて何も準備しないで出てきたし、いい考えだと思うよ。」


こうして俺たちは雑談を交えながら次の予定を立てつつ、町へと帰っていった。




この時の俺は、

後に他のプレイヤー達から、うちのパーティーが『■■』と呼ばれることになるとは、考えてもいなかった。


壁(盾戦士) 壁(騎士) 砲台(魔術士)


なるほど、■■。でもやっぱ足りないから後からメンバー増やしますよね。


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