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はじめてのジョブえらび。

漸く名前だせますね。


少しの間呆けていた俺だが、ここは初期リスポーン地点である。次から次へとプレイヤーが増えていく。


「うーわ、めちゃくちゃ人湧いてくるじゃん……さっさと移動しよ……」


「確か一番最初に行くべきは神殿だったよな……公式にのってた情報通りなら」


「そう、最初は神殿だ!初期のジョブを決定するところらしいぞ!」


独り言を呟きながら歩いていると、突然話しかけられる。驚きながら声の方向を向くと、そこには見慣れた顔。


「A!?お前もキャラメイクサボったのか、リアルと同じ顔じゃん……」


「そういうお前もな、おかげで一瞬でお前だってわかったからな。んで、プレイヤーネームは……『ウィズ』?」


「あー、俺最初から魔術士行くって言ってたじゃん?それなら何かそれっぽい名前にしようかなぁって思ってな、まぁ安直だけど『知識』って意味よ。それよりお前の名前、『ウォッカ』って何だよ……」


「俺が酒好きなのはお前も知ってるだろ?考えるのめんどくさくなってな、冷蔵庫開けたら目にはいったからこれにした。」


「お前www適当にも程があるだろwww」


「まぁまぁ、名前なんてどうでもいいでしょ。それより早く神殿行こうよ。」


ここで第三者からの声。まぁこんなに馴れ馴れしく話しかけてくるやつなんて限られてるけどな。

Bだ。彼も俺たちの存在に気付いて合流しにきたらしい。


「おいおい、B。名前ってのは他人から呼ばれるものだぞ?適当につけたら後悔するぜ。んでそんなお前の名前は……『トール』か。」


「いつもの名前だなぁ。本名の真壁からとってるなんて誰も考えないよなぁ」


Bの本名、真壁。 真(true)壁(wall)。 合わせて省略してトール、って感じでゲーム内では同じ名前を使っている。


「3人揃ってるんだしさ、さっさとジョブ決めに行こうよ。多分ものすごく混むと思うよ?」


「「確かに」」


そうと決まれば善は急げとばかりに駆け足でマップ上に表示される神殿へと向かう、その最中、同じような考えなのか、走って同じ方向に向かうプレイヤーがちらほら見えた。


それから少し走っていると、白く、大きく、厳かな建物が見えてきた。これが神殿であろう。


「漸く着いたか、町のなかとはいえ以外と距離があるな……」


「それにしてもでっかいなぁ、リアルでも中々拝めないぜこんなの」


「お喋りもいいけど、早く中に入ろう。外から見るだけでもだいぶ並んでるみたいだ」


慌てて神殿の中に入ると、トールの言葉通り結構な数のプレイヤーが列を成していた。

列の先には、祭壇らしきものがある。事前情報によると、あの祭壇に祈ると今自分が就けるジョブがウィンドウに表示されるらしい。


「一度に複数人処理出来るみたいだから、そこまで時間はかからんだろうな、大人しく順番待ちと行こう。」




それから数十分ほどで、俺たちの番は回ってきた。


「漸く俺たちの番みたいだ。さ、ちゃちゃっと決めてこよう」


「前々からある程度決めておいたしそんなに迷うことはねぇよな、すぐに済ませて先に進もうぜ」


他のプレイヤーと共に祭壇に向かって祈りを捧げる、すると目の前にウィンドウが出現した。

全て初期ジョブであろうが、そこそこの数がある。

まぁ俺の場合は最初から決まっているので、迷うことはない。躊躇いなく魔術士の項目を選択する。

すると、淡い光が体から発生し、システムチャット欄に一件の通知が来ていた。


『初級魔術士のジョブ獲得につき、初回限定で初心者用装備をプレゼント致します:From【Oys運営】』


「なるほど、初期ジョブと一緒にそれに対応した装備がもらえるんだな……最初インベントリ見たときなにも入ってなかったから少し焦ったわ……」


現在俺のインベントリには、初心者用の杖、初級魔術士のローブ、あと少量のHPとMPのポーション、初級魔術スキルのスクロールが入っていた。

装備の確認を終え横の友人達の様子を伺うと、彼らもジョブ選択は終わり、装備の確認をしているところだった。


「よぉ、お前ら何てジョブにした?俺は勿論魔術士(初級)だけど」


「俺は【騎士】だね。育てると一応補助とか回復の魔法使えるらしくて、攻守のバランスがいいスキル構成らしい」


「俺は【戦士】。武器ごとに派生するジョブがあるらしくて、盾をメインにするジョブに繋がるはず。」


前衛二人に後衛火力一人、回復役が欲しいとこだが贅沢はいってられない。


「ジョブも決まって装備ももらったことだし、肩慣らしにちょろっと狩りに行ってこようぜ!」


「落ち着きなよウォッカ。事前情報で言ってただろ?外に出るには何かしらのギルドに所属しないといけないんだ。」


トールはしっかり覚えていたらしい、町の外に出るためには門を通らなければいかず、門を通るためにはこの世界での身分証がいるのだ。

幸い、NPC運営の各種ジョブのギルドがあるため、登録には困らない。


「つーことで、いったん別れよう。各々登録して身分証貰ってから門の前に集合だ。」


「いいけど、どこの門?」


「西側かな、1番モンスターのレベルが低いフィールドらしい。」


「了解。じゃあ早速いってくるよ」


「俺も行くわ、そっこーで終わらせてくる」


「念のため言うが、集合場所は西門だ。

では、散開!」


「それじゃ、俺も魔術士ギルドに向かうとするか、1番遅く集合場所に着くのは御免だ…………」

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