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生産職とは仲良くした方がいい

短すぎたので追加

「さぁ、漸く町に帰ってきたぞ。こっからは自由行動だ、各々好きに動こう。」


あれから町へと帰って来た俺たちは、準備という名目の下、自由行動を取ることにした。


「じゃぁ、次合流するときのためにフレンド登録しておこうか。個人チャット送るにはフレンドにならないとダメみたいだ。」


すっかり忘れていたが、このゲームにもフレンド機能はある。さっきトールが言ったように個人間で行えるチャット、ログイン中かログアウト中か確認できたり、マップを開いてタブを切り替えればインしているフレンドの位置が解ったりする。

最後のやつはストーカー紛いのためその機能は設定でoffにできる。


まぁ、次も会う予定がある人とはフレンド登録しとけって感じだな。という訳で目の前の二人のことを意識しつつウィンドウを呼び出し、フレンド申請のタブを選択する。


ゲームでのフレンド登録なんて今まで腐るほどやってきた。今更そんなものに手間はかけない。


「それ受け取っといてくれな。二人もお互いを登録しとけよ。俺はもう町まわってくるから」


そう言って俺は二人から離れ、町の市場へと歩き出した。

そういえば気が付かなかったが、いつの間にか所持金の欄がウィンドウに追加されていた。0かと思ったが『3000G』という表記がある。Gはメーカーの『Nebula(星雲)』から関連として『GALAXY(銀河)』のGであるらしい。読みはジー、とかギャラ、とかでいいらしい。ここら辺は前情報に載っていた。


「この金で何がかえるかなぁ。ていうかまず、何が売られてるか見てみないとな。」



期待しながら市場へと向かうその足取りは、軽かった。



「市場、初日なだけあってめちゃくちゃ賑わってるなぁ……」


市場に着いた俺は、そうごちる。

現実のショッピングモール等には及ばないが、それでも沢山の人がいる。


「さぁさぁ、せっかく市場に来たんだ。見て回らないと意味がねぇ、行くか。」


近くの店から順番に見ていく。屋台もあれば露店もある。屋台は食べ物系が多かった。露店ではアクセサリーや小物等の店が大半だ。そしてそのうち9割以上NPCのであった。


今俺は、そんな数少ないプレイヤーが経営する露店の前にいる。


目の前の風呂敷には、ポーションであろうビンが並んでいる。

「へぇ、もうお店出してるんだ。早いね。」


「店なんていっても、材料が無いせいで低品質のHPポーションしか出せないんですけどね……」


「始まったばかりなのに店出せてるだけでも十分だと思うけどね。ポーションの材料って何を使うんだ?」


「その辺に生えてる薬草と水だね。最下級ならこれを錬金術で混ぜるだけでポーションになるんだ。


「薬草は自分で?」


「いや、錬金術ギルドに登録したら初回だけ素材を貰えたんだ。これを売って他のプレイヤーから薬草とか買い取ろうと思っていてね。」


「なるほど。ちなみにMPポーションは作れるのか?」


「素材さえあれば作れるよ。魔力草って言うらしいけど、南の森の方にしか生えてないらしいんだ。」


南の森にMPポーションの材料か……

魔術士で行く以上、MPの枯渇はイコール置物である。


「砲台が弾切れなんてしょうもないことは避けたいなぁ……」


「砲台?」


「いや、何でもないぞ。それより、俺が材料持ってきたら作って安く売ってくれたりしない?今MPポーション欲しい感じなんだよね」


「それはこちらからお願いしたいくらいだね……南の森はモンスターのレベルが高めらしくて魔力草持ってくるプレイヤーがいないんだ」


こちらの提案は向こうとしても願ってもないことだったらしく、快く受け入れてくれた。


「おーけー、契約成立だ。沢山持ってきてやるからポーション作る準備して待ってな。」


次の行き先は決まったな。

あいつらを呼び出そう。今から採集の時間だ。

てきせいれべるはやぶるもの

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